アート
Posted on 2019-08-24
「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」 貴族の趣向も見どころ
3万点のコレクションから珠玉の約130点を紹介
令和元年(2019年)10月12日(土)から12月23日(月)まで、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」が開催されます。
構成は次のとおりです。
Chapter1 リヒテンシュタイン侯爵家の歴史と貴族の生活
Chapter2 宗教画
Chapter3 神話画・歴史画
Chapter4 磁器―西洋と東洋の出会い
Chapter5 ウィーンの磁器工房
Chapter6 風景画
Chapter7 花の静物画
リヒテンシュタイン侯爵家には現在、約3万点に及ぶ美術品がコレクションされています。この珠玉のコレクションの中から、北方ルネサンスをはじめ、バロック・ロココを中心とする油彩画が出品。その中にはルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)の作品も含まれています。
また、貴族の趣向が色濃く反映された、ウィーン窯を中心とする優美な陶磁器なども出品されます。
会場内では絵画と陶磁器の共演による、優雅さとくつろぎが調和する貴族の宮廷空間も味わえます。作品とともに、大きな見どころです。
リヒテンシュタイン侯国と美術コレクションについて
現在世界で唯一、家名が国名になっているリヒテンシュタイン侯国は、スイスとオーストリアにはさまれた小国で今年建国300年を迎えます。
歴代の当主は早くからオーストリアを統治していたハプスブルク家に仕え、その傍ら豊富な財源で領地を購入し、支配地を拡大していきました。
1608年、カール1世侯(1569~1627)のとき侯爵の地位を獲得し、当時の神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の下で顧問官などの要職を歴任していた彼は、ルドルフの収集癖に影響を受けたと考えられています。
そしてアントン・フロリアン侯(1656~1721)の代に神聖ローマ皇帝カール6世の承認のもと、当時所有していた領地を統合することにより、1719年についにリヒテンシュタイン侯国が成立しました。
リヒテンシュタイン侯爵家は14世紀頃から収集活動を始めていたと考えられていますが、特にカール・オイゼビウス侯(1611~1684)は「美しい美術品を集めることにこそお金を使うべき」との家訓を遺しています。
そして、その子ヨハン・アダム・アンドレアス侯(1662~1712)は情熱をもって美術作品を収集しただけでなく、コレクションを家族信託遺贈とし、個人の所有ではなく家系に属するものとして侯爵家の跡取りのみが相続できるようにしました。こうしてコレクションを守る意識が代々受け継がれています。
建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展
会期 2019年(令和元年)10月12日(土)から12月23日(月)まで
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム
休館日 10月15日(火)、11月12日(火)、12月3日(火)
開館時間 10時~18時(入館は17時30分まで) ※毎週金・土曜日は21時まで(入館は20時30分まで)
入場料 一般1600円(1400円)、大学・高校生1000円(800円)、中学・小学生700円(500円)
※( )内は前売および20人以上の団体料金
※学生券をお求めの場合は、学生証のご提示をお願いたします。(小学生は除く)
■■■■ たくさんのご応募ありがとうございました。「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」招待券プレゼント■■■■
「建国300年 ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」の開催を記念して、M&Cの読者の中から5組10名様に招待券をプレゼントいたします。
以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。
締め切りは、2019年10月11日24時です。
※Media & Communication のプライバシー・ポリシーはこちらをご覧ください。
Related Posts