アート

Posted on 2019-09-04
「金文-中国古代の文字-」国内所蔵の名品を一挙公開


宰椃角(さいこかく、部分) 商後期 泉屋博古館所蔵 


復元鋳造レプリカなども使い分かりやすく紹介
令和元年(2019年)11月9日(土)~12月20日(金)まで、東京・六本木の泉屋博古館分館で「金文-中国古代の文字-」が開催されます。

今から三千年前、中国の商・周時代、様々な造形をもつ青銅器が盛んに製作されました。「金文」(きんぶん)とは、その表面に鋳込まれた文字です。

現在の漢字の祖先にあたる文字で、平面上に「書かれた」ものではなく、鋳物の技術によって立体的に「造られた」ところに特徴があるといえます。

今回の「金文-中国古代の文字-」では、日本国内に所蔵される名品を含め、約100点を展示。復元鋳造レプリカやその鋳型もあわせて展示し、鋳物の技術としての文字=金文を分かりやすく紹介します。

会場の構成は次のとおりです。

第1章 商時代の金文
古代の生命力を感じさせる象形文字が中心。末期には文章で当時の様相を克明に伝えるものも登場。

第2章 西周時代の金文
美しい字姿で書作品としても優れた逸品が数多い。

第3章 春秋戦国時代の金文
各地で特徴的な金文が製作された。

第4章 秦漢時代以降の金文
金文の伝統は鏡作りに受け継がれ、様々な書体の変化を経て、現在使われている楷書体が現れるようになった。

金文-中国古代の文字-
会期
 2019年(令和元年)11月9日(土)~12月20日(金)まで 月曜休館
会場 泉屋博古館分館
入館料 一般800円(640円)、高大生600円(480円)、中学生以下無料
※( )内は20人以上の団体割引料金

小克鼎(しょうこくてい) 西周中期 黒川古文化研究所所蔵 

○(がんだれの中に馬が三つ)氏編鐘(ひょうしへんしょう、部分) 戦国前期 泉屋博古館所蔵 

双圏昭明鏡(そうけんしょうみょうきょう) 前漢中期 泉屋博古館所蔵 




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