アート / 歴史

Posted on 2025-12-29
「明末清初の書画」展 東博・書博 連携企画


 

歴史の大転換点における文人の苦悩

今年も東京国立博物館と台東区立書道博物館との連携企画が、2026年1月から3月にかけて開催されます。

第23弾となる今回の連携企画のメインタイトルは「明末清初の書画」。サブタイトルは、東京国立博物館が「乱世にみる夢」、書道博物館が「八大山人(はちだいさんじん)生誕400年記念」です。

明時代の末から清時代の初めにかけては、単なる王朝の交替にとどまらず、 歴史的な大転換期でした。

異民族である満洲族が漢民族を支配する清王朝を樹立したことで、社会は激しく揺れ動き、政治的な動乱と文化的な変革が交錯する、複雑で劇的な時代が訪れたのです。

明末には、伝統的な儒教観からの脱却を目指し、個性の解放を追求する急進的な陽明学派が広まり、文芸や書画において精神表現の重視が強調されるようになっていました。

そうした中、明の滅亡という未曾有の国難に直面した知識人たちは、「抗清(こうしん)」か「順清(じゅんしん)」かという厳しい選択を迫られました。

前者を選べば死が、後者を選べば懐柔と統制が待つという過酷な状況下で、いずれの道を選ぶにせよ、名節を重んじようとした彼らの内面的な生き様は、人品気節として作品に色濃く反映されました。

このような精神風土が、多くの個性的な人物を輩出する土壌となったのです。

明末清初の激動の時代、明王朝に殉じた烈士、清王朝に抵抗し明への忠節を尽くした遺民、清に降伏して明と清の両王朝に仕えた弐臣(じしん)など、彼らはそれぞれに波乱の人生を歩みました。

文人たちが苦悩の末に行き着いた境地、 そしてそれを受け継いだ後世の人びとの表現を展示作品を通じて紹介します。

明末清初の書画
――乱世にみる夢――

2026年1月1日(木・祝)~3月22日(日)
(前期:1月1日13時~2月8日、後期:2月10日~3月22日)

開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
※1月1日(木・祝)は午後1時~午後5時
※金・土曜日、1月11日(日)、2月22日(日)は午後8時まで開館
休館日 月曜日、1月13日(火)、2月24日(火) ※ただし、1月12日(月・祝)、2月23日(月・祝)は開館
観覧料 一般1000円、大学生500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です。入館の際に年齢のわかるもの (生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。
※障害者とその介護者各1名は無料です。入館の際に障害者手帳等をご提示ください。

明末清初の書画
——八大山人生誕400年記念——

2026年1月4日(日)~3月22日(日)
(前期:1月4日(日)~2月8日(日)、後期:2月10日(火)~3月22日(日))

開館時間 午前9時30分~午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日、1月13日(火)、2月24日(火)
※ただし、1月12日(月・祝)、 2月23日(月・祝)は開館
観覧料 一般・大学生500円(300円)、高・中・小学生250円(150円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定疾患医療受給者証の提示者とその介護者は無料です。
※毎週土曜日は台東区在住・在学の小、中学生とその引率者が無料です。

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