アート / 工芸

Posted on 2024-02-07
特別展「本阿弥光悦の大宇宙」 光悦世界を総合的に紹介


会場に入るとまず出迎えてくれるのが国宝の舟橋蒔絵硯箱(本阿弥光悦作 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵)

信仰との関わりにも注目
東京国立博物館 平成館(東京・上野公園)で、特別展「本阿弥光悦の大宇宙」が開催中です。(会期:2024年1月16日から3月10日まで)

本阿弥光悦(ほんあみこうえつ・1558~1637)は戦乱の時代に生き、さまざまな造形にかかわり、革新的で傑出した品々を生み出しました。

それらは後代の日本文化に大きな影響を与えています。

光悦の世界は大宇宙(マクロコスモス)のごとく深淵で、その全体像をたどることは容易ではありません。

この展覧会では、光悦自身の手による書や作陶にあらわれた内面世界を紹介しているのが、見どころのひとつです。

光悦の造形世界の最新研究と信仰のあり様とを照らしあわせ、光悦像を総合的に理解できる展示構成になっています。

作品は知っているけれども、光悦本人についてはあまり深く知らないという人も多いでしょう。

この展覧会を見ると、光悦の造形世界のみならず、その造形を生み出した精神世界にも触れることができるでしょう。

特別展「本阿弥光悦の大宇宙」
会場 東京国立博物館 平成館(東京・上野公園)
会期 2024年(令和六年)1月16日(火)から3月10日(日)まで ※会期中、一部作品の展示替えが行われます。
開館時間 午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日、2月13日(火) ※ただし、2月12日(月・休)は開館
観覧料 一般2100円、大学生1300円、高校生900円
※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。
※事前予約不要です。混雑時は入場をお待ちになる可能性があります。
展覧会公式サイト https://koetsu2024.jp/
お問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
※最新情報は展覧会公式サイト等でご確認ください。

※掲載写真について
・最後の第四章の会場写真は主催者側から提供されたものです。
・ほかは、2024年1月15日に開催されたプレス内覧会で撮影した写真です。

「第一章 本阿弥家の家職と法華信仰―光悦芸術の源泉」展示会場風景

「第一章 本阿弥家の家職と法華信仰―光悦芸術の源泉」展示会場風景。左から、《扁額「学室」》原品:本阿弥光悦筆 明治2年(1869)再刻 京都・常照寺、《扁額「本門寺」》本阿弥光悦筆 江戸時代 寛永4年(1627) 東京・池上本門寺、《扁額「妙法花経寺」》本阿弥光悦筆 江戸時代 寛永4年(1627) 千葉・中山法華経寺、《扁額「正中山」》本阿弥光悦筆 江戸時代 17世紀 千葉・中山法華経寺

「第三章 光悦の筆線と字姿―二次元空間の妙技」展示会場風景。重要文化財《鶴下絵三十六歌仙和歌巻》本阿弥光悦筆 俵屋宗達下絵 江戸時代 17世紀 京都国立博物館

「第四章 光悦茶碗-土の刀剣」展示会場風景




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