アート

Posted on 2023-12-15
「大吉原展 江戸アメイヂング」


喜多川歌麿 《吉原の花》 寛政5年(1793)頃 ワズワース・アテネウム美術館 Wadsworth Atheneum Museum of Art, Hartford.
The Ella Gallup Sumner and Mary Catlin Sumner Collection Fund

江戸吉原の歴史・文化を学術的に検証
「大吉原展 江戸アメイヂング」が、東京藝術大学大学美術館で、2024年(令和六年)3月26日(火)から5月19日(日)まで開催されます。

約10万m2の広大な敷地に、約250年もの長きにわたり続いた幕府公認の遊廓、江戸の吉原は、他の遊廓とは一線を画す、公界としての格式と伝統を備えた場所でした。

武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました。

約250年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心地でもあったのです。

3月にだけ桜を植えるなど、贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸に来た人たちが吉原見物に訪れました。

そうした吉原への期待と驚きは多くの浮世絵師たちによって描かれ、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)らの出版人、文化人たちが吉原を舞台に活躍しました。

江戸の吉原遊廓は現代では存在せず、今後も出現することはありません。

本展では、今や失われた吉原遊廓における江戸の文化と芸術について、菱川師宣、英一蝶、喜多川歌麿、鳥文斎栄之、歌川国貞、葛飾北斎、酒井抱一、高橋由一、鏑木清方らの作品を一堂に紹介しながら、江戸時代の変遷を辿り、高橋由一の《花魁》を経て変容していく近代の様相までを通覧します。

また、ワズワース・アテネウム美術館から日本に里帰りする喜多川歌麿の《吉原の花》のほか、大英博物館が所蔵する名作の数々が展示されるもの見どころのひとつです。

大吉原展 江戸アメイヂング
Yoshiwara: The Glamorous Culture of Edo’s Party Zone
会場 東京藝術大学大学美術館(台東区・上野公園)
会期 2024年3月26日(火)~5月19日(日)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし4月29日(月)、5月6日(月)は開館)、5月7日(火)

歌川国貞 《美人合 俄》 文政(1818-30)末期 山口県立萩美術館・浦上記念館

高橋由一 《花魁》 明治5年(1872) 東京藝術大学

人形・辻村寿三郎、建物・三浦宏、小物細工・服部一郎 《江戸風俗人形》 昭和56年(1981) 台東区立下町風俗資料館 撮影:石﨑幸治、写真提供:三浦佳子




■■■■たくさんのご応募ありがとうございました。締め切りました。「大吉原展 江戸アメイヂング」チケットプレゼント■■■■

「大吉原展 江戸アメイヂング」の開催を記念して、M&Cの読者の中から5組10名様にチケットをプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2024年3月25日24時です。

※M&Cのプライバシー・ポリシーはこちらをご覧ください。

Tags:
Posted in アート | Comments Closed

Related Posts