アート

Posted on 2019-09-24
【展覧会レビュー】「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」 27歳でこの世を去った天才アーティストの大規模展



エントランスに入ってすぐの空間にはバスキアの大きな写真が貼られている 


作品解説パネルはなし その代わり音声ガイドを無料貸し出し 
令和元年(2019年)9月21 日(土)から11月17日(日)まで、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」が開催中です。

ジャン=ミシェル・バスキアは、1980 年代のアートシーンに彗星のごとく現れ、わずか10年の活動期間に、新たな具象表現的な要素を採り入れた3000点を超すドローイング、1000点以上の絵画作品を残し、27歳の若さでこの世を去りました。

強烈なエネルギーに溢れているだけでなく、20世紀モダニズム美術の流れをふまえ、ジャズやヒップホップ、アフリカの民族や人種問題などもテーマとして内包した作品は高く評価され、今では20世紀美術最大級の巨匠のひとりにも数えられている作家です。

今回の展覧会は、世界各地から集めた約130点の絵画やオブジェ、ドローイングなどが展示されていて、日本では初の本格的なバスキア展となります。

展示のテーマは「路上というスタジオ」「英雄たち」「カートゥーン」「メイド・イン・ジャパン」「自画像」「ッ言葉」「ドローイング」「サンプリングとスクラッチング」「晩年の作品」の9つです。

テーマは9つあるのですが、会場の展示構成はテーマにとらわれず、テーマを横断して展示されているのが特徴です。

また、作品解説パネルは設置されていなく、そのかわり、音声ガイドで注目作品についての解説を行っています(音声ガイドは無料)。

バスキア研究の世界的権威であるディーター・ブッフハート氏がキュレーターを務めました。

撮影可能な作品もあり
展示作品の中には、撮影が可能な作品が何点もあります。撮影が楽しめるのも今回の展覧会の特徴でしょう。

バスキアはたびたび来日しました。「Yen」をモチーフにした作品のような、日本の影響を受けた作品からは、当時の日本の熱気や雰囲気が伝わって来ました。

作品全体を眺めたり、細部の文字をじっくり読んだり、いろいろな楽しみ方ができる作品が多いと思いました。大型作品が多いエリアは、バスキアの絵画の世界に入り込んだような気持ちになります。
(編集部 宮川由紀子)

ジャン=ミシェル・バスキアについて
1960年、米国ニューヨーク・ブルックリン生まれ。父はハイチ人で母はプエルトリコ出身。1977~79年、マンハッタンのストリートでアル・ディアスとSAMO©の名で手掛けた詩的なグラフィティで名を馳せる。

1980年、伝説的なグループ展「タイムズ・スクエア・ショウ」で絵画作品を初めて展示。1981年には「ニューヨーク/ニューウェーブ」展に参加。翌年にはアメリカで初となる個展をアニナ・ノセイ・ギャラリー(ニューヨーク)で開催、評価を確立し、経済的成功を収める。

アンディ・ウォーホル、キース・ヘリングなど当時を象徴するアーティストと交流を深め、80年代のニューヨーク・ダウンタウンのアートシーンで旋風を巻き起こしたが、わずか27歳で悲劇的な死を遂げた。

「Yen」のようにバブル景気を迎えていた80年代の日本の世相を反映したモチーフや、ひらがなを取り入れた作品などもある。たびたび来日して6回以上の個展、10のグループ展を開催した。

バスキア展 メイド・イン・ジャパン
会期
 令和元年(2019年)9月21 日(土)から11月17日(日)まで
会場 森アーツセンターギャラリー
休館日 9月24日(火)
料金 一般2100円、高校・大学生1600円、小・中学生1100円

以下、会場のもようです(2019年9月20日に行われた内覧会で撮影)。

 

 

 

 

 

 

 

 




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