歴史 / 音楽

Posted on 2019-12-05
「電子楽器100年展」テルミン発明から100年



本館1階中央ホールの「セネステシア」では、冨田勲の音楽が体感(セネステシア)できる


テルミン、冨田勲、梯郁太郎の電子楽器3偉人にスポット
世界初の電子楽器と言われるテルミンが発明されたのが1920年。来年2020年は発明から100年という記念の年です。

電子楽器誕生から100年という節目のタイミングのこのとき、東京・上野の国立科学博物館で「電子楽器100年展」(主催:国立科学博物館、公益財団法人かけはし芸術文化振興財団)が開催中です。

日本館1階中央ホールでは、テーマ展示「セネステシア」が展開。歴史を感じさせる大理石に囲まれた吹き抜け空間で、冨田勲の音と映像と光によって、電子楽器が体感(セネステシア)できます(展示期間:12月3日~8日)。

日本館1階多目的室を会場にして、企画展示「電子楽器の偉人たち」が開催。世界初と言われる電子楽器を発明したソ連の科学者・レフ・テルミン(1896~1993)、電子楽器を積極的に作品に取り入れ音楽に新境地を開いた音楽家・冨田勲(1932~2016)、電子楽器の開発に生涯を捧げた、楽器メーカーローランドの創業者・梯郁太郎(1930~2017)の3偉人を取り上げ、彼らのヒストリーと功績をパネルや展示品で紹介します(展示期間:12月3日~15日)。

また、東京藝術大学上野キャンパス第6ホールを会場に、「電子楽器プレシャスコンサート」を開催。テルミンやシンセサイザーの元祖と言われる「オンド・マルトノ」のコンサートです。ホールロビーホワイエでは、藝大秘蔵の世界的にも珍しいモジュラーシンセの展示も行われます(会期:12月6日、要事前申込)。

ほかにも、4人目のYMOと言われたシンセサイザーの第一人者・松武秀樹による電子楽器セミナーも開催。電子楽器の体験セミナー、トークセッション、手塚プロダクションと冨田勲のコラボによるアニメ「オサムとムサシ」上映会なども実施され、盛りだくさんな内容です(いずれも要事前申込)。

会期が短いですから、お見逃しなく!

※「電子楽器100年展」は国立科学博物館の常設展示入館料で見られます(一般・大学生630円、高校生以下および65歳以上は無料)

以下は12月2日に行われたプレス内覧会で撮影したものです。
 

テルミンを発明したレフ・テルミン博士の展示コーナー 


  

 楽器メーカーローランドの創業者・梯郁太郎


  

 電子音楽を作り出した往年の名機たちが展示


 
 
 




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