アート
Posted on 2019-12-09
「ピーター・ドイグ展」日本初の個展 見る人の記憶を呼び覚ます作品
初期作から最新作まで、選りすぐりの作品を紹介
2020年(令和2年)2月26日(水)から6月14日(日)まで、東京・竹橋の東京国立近代美術館で「ピーター・ドイグ展」が開催されます。
ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家として知られるピーター・ドイグは1990年代のデビュー以降、「現代アートのフロントランナー」として世界的な活躍を続けてきました。
1994年に、主にイギリスで活躍する現代アーティストに贈られる「ターナー賞」にノミネートされて以来、テート(ロンドン)、パリ市立近代美術館、スコットランド国立美術館(エジンバラ)、分離派会館(ウィーン)などで個展が開催されてきました。
同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与え、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評されています。
美術市場でも高く評価されており、彼の代表作のひとつ《のまれる》は、2015年のクリスティーズ・オークションで、約2600万米ドル(当時約30億円)で落札されました。
今回の展覧会は日本初の個展で、初期作から最新作まで、選りすぐりの作品を紹介しつつ、その制作手法に迫ります。
彼の作品は、ゴッホやゴーギャンなどの近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーン、写真、自身の体験した風景や記憶といったさまざまな要素から作り上げられており、見る者の想像力や記憶を刺激し、私たちを魅了します。
複数の大型作品が予定されていて、幅3メートルを超える大型作品も展示されます。スケール感も体験できる展覧会です。
ピーター・ドイグ/ Peter Doig(1959~)
1959年、スコットランドのエジンバラ生まれ。カリブ海の島国トリニダード・トバゴとカナダで育ち、90年、ロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで修士号を取得。94年、ターナー賞にノミネート。02年よりポート・オブ・スペイン(トリニダード・トバゴ)に拠点を移す。
ピーター・ドイグ展
会期 令和2年(2020年)2月26日(水)から6月14日(日)まで
会場 国立近代美術館1階 企画展ギャラリー
休館日 月曜日(ただし3月30日、5月4日は開館)、5月7日[木]
観覧料 一般1700円(1500円)、大学生1100円(900円)、高校生600円(400円)、中学生以下無料
※( )内は前売および20人以上の団体料金
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