アート

Posted on 2021-09-25
現代陶芸作家 毛塚友梨 個展 陶器の生活用品に宿る精神性



《愛漆》 2021年 陶器 写真: 亜門 龍


“ひもづくり”技法で制作
毛塚は、陶芸を用い、インスタレーション作品の制作を主軸とするアーティストです。

蛇口、バケツ、シャワー、机などの生活用品、室内設備をしばしば陶器で形作り、そこから人間の精神的な問題提起、感情の動き、社会的通念への懐疑・皮肉を哲学的に考察します。

毛塚作品のほとんどは、縄文土器でも使われている、最も原始的な陶芸の技法のひとつである“ひもづくり”で制作されています。

土器が古代の思想や生活などの事象を反映するものならば、彼女の作品は原始的な素材を使って現代的なものを作ることにより、現代を生きる人間の営みの表現を試みたものともいえるでしょう。

オンラインビューイングでも鑑賞可能
今回の個展「10+1 years」は、昨年(2020年)10月に行った作家活動10年を記念する個展「10 years」の続編です。

前回は大きな作品の展示が主でしたが、今回は前回の個展で展示していない小作品、また今まで一度も展示したことのない未発表の作品を含む展示会です。

今年も昨年に引き続き、新型コロナウィルス感染症の影響による状況を鑑み、3Dスキャンを使用したオンラインビューイングを行う予定です。

遠方の人もオンライン上で、毛塚作品の世界観が鑑賞できます。

毛塚友梨 略歴
栃木県栃木市出身
作新学院高等学校 卒業
東京藝術大学美術学部 卒業
 
 
毛塚友梨 個展「10+1 years」
会場 東京都渋谷区神宮前 6-12-9 BLOCK HOUSE 4F 
会期 2021年(令和三年)10月29日(金)から11月7日(日)まで
オンラインビューイング 11月1日(月)~
※詳細は「10+1 years」展特設ページ(https://www.oceansgallery.online/yurikezuka)をご覧ください。
時間 午前11時~午後8時

《縁》 2012年 陶器


 

《人間》(表面) 2012年 陶器


 

同上(裏面)


  
   
        




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