歴史

Posted on 2021-11-23
地域に根差した武士団の姿 企画展示「中世武士団―地域に生きた武家の領主―」 国立歴史民俗博物館



紙本著色前九年合戦絵詞 鎌倉時代中期 国立歴史民俗博物館蔵 重要文化財 

武士は武力だけで支配者になれたのか??
国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で、企画展示「中世武士団―地域に生きた武家の領主―」が2022年(令和四年)3月15日(火)から5月8日(日)まで開催されます。

中世武士は世襲制の職業戦士であるとともに、地域の領主としても存在しました。

中世武士の領主支配は、武士個人の力量によって実現したわけではなく、主に一族と家人によって構成された武士団という集団(組織)を形成することで実現しました。

今回の企画展示では、武士団を戦闘集団ではなく「領主組織」という観点から捉えます。

中世武士が武士団という領主組織を形成して遂行した領主支配の実態と展開について、鎌倉時代から室町時代を中心に、益田氏、肥前千葉氏、越後和田氏に関わる文書や仏像をはじめ、重要文化財《紙本著色前九年合戦絵詞》、重要文化財《八代椎木出土梵鐘》 重要文化財《太刀〈無銘伝国行〉》といった中世の文献・考古・美術資料などの豊富な資料をとおして、武士の支配が地域社会に受け入れられていく様相に迫ります。

展示構成
1. 戦う武士団―プロローグ
2. 列島を翔ける武士団―移動と都市生活
3. 武士団の支配拠点―地域のなかの本拠
4. 武士団の港湾支配―地域の内と外をつなぐもの
5. 霊場を興隆する武士団―治者意識の目覚め
6. 変容する武士団―エピローグ
 
 
企画展示「中世武士団―地域に生きた武家の領主―」
会期 2022年(令和四年)3月15日(火)から5月8日(日)まで
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B

 

木造持国天立像 永仁2年(1294) 円通寺蔵 佐賀県重要文化財(熊本県立美術館画像提供) 

木造多聞天立像 永仁2年(1294) 円通寺蔵 佐賀県重要文化財(熊本県立美術館画像提供) 


 

        




 
 

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