アート / 歴史 / ライフ

Posted on 2022-03-18
REVIEW 中世武士団―地域に生きた武家の領主― 国立歴史民俗博物館



赤糸威大鎧(あかいとおどしのおおよろい)復元 千葉市立郷土博物館蔵
会場エントランスを入ってすぐのところに展示されている


「領主組織」としての武士団に焦点
中世武士団にスポットを当てた展覧会が、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)で開催中です。

中世武士は、世襲制の職業戦士であるとともに、地域の支配者(領主)としても存在しました。

中世武士の地域支配は、武士個人の力量によって実現したわけではなく、主に一族と家人によって構成された武士団という集団(組織)を形成することで実現しました。

そのため今回の展覧会では、武士団を戦闘集団ではなく「領主組織」という観点から捉えます。

中世武士が武士団という領主組織を形成して遂行した地域支配の実態と展開について、13世紀~15世紀を中心に、中世の文献・考古・美術資料のほか、近世~近代の絵図・土地台帳や現地調査に立脚して復元した本拠景観にもとづき、その具体相を紹介します。

事例には、豊かな資料を今日に伝える石見益田氏、肥前千葉氏、越後和田氏が主に取り上げられています。

展示構成
第1章 戦う武士団 ― プロローグ
第2章 列島を翔る武士団 ― 移動と都市生活
第3章 武士団の支配拠点 ― 地域のなかの本拠
第4章 武士団の港湾支配 ― 地域の内と外をつなぐもの
第5章 霊場を興隆する武士団―治者意識の目覚め
第6章 変容する武士団―エピローグ
 
 
※入場事前予約について
混雑緩和のため、土・日・祝日、会期末(5/2~5/8)は、すべてのお客様につきまして、オンラインによる入場日時の指定(事前予約)が必要です。詳細は公式サイトに掲載しますので、ご確認ください。
公式サイト https://www.rekihaku.ac.jp/    

中世武士団―地域に生きた武家の領主―
会期 2022年(令和四年)3月15日(火)から5月8日(日)まで
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※開館日・開館時間を変更する場合があります。
休館日 毎週月曜日(休日にあたる場合は開館し、翌日休館)ただし5月2日(月)は開館
料金 一般1000円、大学生500円
※総合展示もあわせてご覧になれます。
※高校生以下は入館料無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。(専門学校生など高校生及び大学生に相当する生徒、学生も同様です)
※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介助者とともに入館が無料です。
※半券の提示で当日に限り、くらしの植物苑に入場できます。

※写真は3月14日に行われた報道内覧会で撮影したものです。

中世貨客両用和船復元模型 国立歴史民俗博物館蔵
鎌倉時代の絵巻物に描かれた瀬戸内海の船をもとに製作された 


 

佐賀県重要文化財 木造多聞天立像(もくぞうたもんてんりゅうぞう、左)、木造持国天立像(もくぞうじこくてんりゅうぞう、右) 円通寺蔵 永仁(えいにん)2年(1294) 


 
 
        




Related Posts