アート

Posted on 2022-08-04
特別展「生誕150年記念 板谷波山の陶芸  ―近代陶芸の巨匠、その麗しき作品と生涯―」



《彩磁草花文花瓶》 大正後期 廣澤美術館蔵 


 
一切の妥協を許さない波山作品
東京・六本木の泉屋博古館東京において、近代陶芸の巨匠、板谷波山(いたやはざん、本名・板谷嘉七)の展覧会が開催されます。

特別展「生誕150年記念 板谷波山の陶芸 ―近代陶芸の巨匠、その麗しき作品と生涯―」と銘打たれたその展覧会には、選りすぐりの波山名品が集まります。

波山は令和4(2022)年3月3日、生誕150年を迎えました。

明治5(1872)年、茨城県下館町(現・筑西市)に生まれた波山は、明治22年東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科に入学、岡倉天心や高村光雲に師事しました。

明治36年には東京・田端の地に移り、陶芸家「波山」として数々の名作を生みだします。

昭和9(1934)年、帝室技芸員に任命され、昭和28年には陶芸家初の文化勲章を受章しました。

波山は理想の作品づくりのためには一切の妥協を許さず、端正で格調高い作品を数多く手がけました。

代表作のひとつ、重要文化財《葆光彩磁珍果文花瓶(ほこうさいじちんかもんかびん)》は、大正6(1917)年波山芸術を愛した住友春翠(明治・大正時代に住友グループの基礎を築いた住友家15代当主)によって購入され、泉屋博古館東京に継承されています。

今回の展覧会では、生誕150周年という記念すべき年に、選りすぐりの名作とともに、波山が愛した故郷への思いや人となりを示す貴重な資料、試行錯誤の末に破却された陶片の数々を通して、「陶聖」波山の様々な姿を紹介します。

会場構成
序章:ようこそ、波山芸術の世界へ
第Ⅰ章 「波山」へのみちのり
第Ⅱ章 ジャパニーズ・アール・ヌーヴォー
第Ⅲ章 至高の美を求めて

泉屋博古館
住友コレクションをはじめとした美術品を保存、研究、公開する美術館です。
所蔵品は中国古代青銅器をはじめ、中国・日本書画、西洋絵画、近代陶磁器、茶道具、文房具、さらには能面・能装束など幅広い分野にわたり、現在は3500件(国宝2件、重文19件、重要美術品60件を含む)にのぼります。 
  
 
特別展「生誕150年記念 板谷波山の陶芸  ―近代陶芸の巨匠、その麗しき作品と生涯―」
会場 泉屋博古館東京
会期 2022年11月3日(木・祝)~12月18日(日)
開館時間 11:00~18:00 ※金曜日は19:00まで開館 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日
入館料 一般1200円(1000円)、高大生800円(700円)、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※障がい者手帳ご呈示の方はご本人および同伴者1名まで無料
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
 

《彩磁蕗葉文大花瓶》 1911(明治44)年頃 廣澤美術館蔵 


 

重要文化財 《葆光彩磁珍果文花瓶》 1917(大正6)年 泉屋博古館東京蔵 


 
 
 




 

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以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2022年11月2日24時です。

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