アート / 音楽

Posted on 2022-12-15
【展覧会レビュー】「大竹伸朗展」半世紀近くに及ぶ制作の軌跡を一挙公開



会場エントランス 


約500点の作品を7つのテーマで構成
現代日本を代表するアーティスト大竹伸朗の大回顧展「大竹伸朗展」が、東京国立近代美術館(東京・竹橋)で開催中です。(会期:2022年(令和四年)11月1日から2023年(令和五年)2月5日まで)

大竹伸朗(1955~)は、1980年代初めにデビューして以来、絵画、版画、素描、彫刻、映像、絵本、音、エッセイ、インスタレーション、巨大な建造物など、猛々しい創作意欲でおびただしい数の仕事を手掛け、現代日本を代表するアーティストとして海外でも評価を得ています。

大竹は「まったく0の地点、何もないところから何かをつくり出すことに昔から興味がなかった」と言います。

彼の表現は、彼がうみ出すよりも前につくられたものや、前もって存在していたもの、言ってみれば「既にそこにあるもの」(=他者)との共同作業であり続けました。

今回の回顧展では、国際展に出品した作品を含むおよそ500点を展示。会場は作品制作年の時系列にこだわらず7つのテーマを設定し、それぞれのテーマは重複しながらも、ゆるやかにずれてつながっていきます。

会場をめぐることで、大竹が半世紀近く持続してきた制作の軌跡に触れることができます。

展覧会構成
以下の7テーマで構成されています。 ※最後の「音」のみ、2階ギャラリー4が会場となります。

自/他
記憶
時間
移行
夢/網膜


 
 
大竹伸朗展
会期 2022年(令和四年)11月1日(火)から2023年(令和五年)2月5日(日)まで
会場 東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー、2F ギャラリー4
開館時間 午前10時~午後5時(金・土曜は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(ただし1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)、1月10日(火)
観覧料 一般1500円、大学生1000円 
※いずれも消費税込
※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名) は無料
※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」も観覧できます
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://www.takeninagawa.com/ohtakeshinroten/
〈巡回情報〉
愛媛県美術館
 2023年(令和五年)5月3日(水・祝)~7月2日(日)
富山県美術館 2023年(令和五年)8月5日(土)~9月18日(月・祝)[仮]

  
写真は10月31日に実施されたプレス内覧会で撮影した会場のもようです。
  

《宇和島駅》1997年 宇和島駅舎のリニューアルにともないもらいうけた駅名の古いネオンサイン。会期中、東京国立近代美術館のテラスに設置されている 


 

《モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像》2012年 

《スクラップブック #71/宇和島》(部分)2018-21年 
大竹ワールドの象徴的作品のひとつ《スクラップブック》もたくさん展示 


 

《ダブ平&ニューシャネル》(ステージ)1999年 公益財団法人 福武財団
ギター(リード)、ギター(サイド)、ベース、ドラムで構成される「バンド」。遠隔操作により実際に演奏が可能 


 

会場内に設置されたコントロールブースで《ダブ平&ニューシャネル》(1999年、公益財団法人 福武財団)を遠隔操作する大竹伸朗氏 


 

 




 

 

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