アート / ライフ

Posted on 2025-03-15
【招待券プレゼント】自分なりの方法と感覚で「よりよく生きる」ことを考える展覧会 東京都美術館


「DIY」と「生きること」はつながっている?!

DIYの手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と2組の建築家が出品する展覧会「つくるよろこび 生きるためのDIY」が、東京都美術館で2025年7月24日から10月8日まで開催します。

DIY(Do It Yourself /自分でやってみる)とは、自分なりの方法と感覚を頼りに、目の前の問題を自分自身の工夫で解決していくアプローチのことです。

日曜大工や住民主体のまちづくりなど、私たちの身近な場面で実践されています。

DIYはより良く生きるための方法であると同時に、不便や困難を乗り越えるための手段でもあります。

その過程では、自ら手を動かすことで得られる気づきや達成感といった「つくるよろこび」も味わえるのではないでしょうか。

本展では、現代作家と建築家が出品し、身の回りのものでつくる作品や、多様な人が関わる場のデザインに加え、震災や経済的な事情により何もない場所に立たされた人々の切実な営みに焦点を当てた展示を行います。

「DIY」と「生きること」とがどうつながっているのか、出品作品の鑑賞を通じて考えてみるきっかけになるでしょう。

出品作家を紹介します。(展示順)

若木くるみ

1985年北海道生まれ。京都市立芸術大学で木版画を専攻。

卒業後、版画という技法を拡張し、自らの身体を版として用いるインスタレーションやパフォーマンス作品など、多様な表現を展開する。

本展では、主に作家自身の自宅にある物を使い、身近な素材から新しいイメージを生み出す実験的な版画作品を発表する。

若木くるみ 《キャンベルスープ》 2024年 空き缶を用いた版画 作家蔵

 

瀬尾夏美

1988年東京都生まれ。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。

2011年、東日本大震災のボランティアを契機に、映像作家の小森はるかとのユニットで制作を開始。
現在は江東区で「studio04」を運営しながら、過去の災禍の記録のリサーチし、それらを活用した表現を模索する協働プロジェクト「カロクリサイクル」も手がける。

本展では、災禍の記憶を胸に生きる人々の営みを捉えたドローイング、絵画、文章などを展示する。

瀬尾夏美 《地底に咲く》 2015年 ドローイング 作家蔵

 

野口健吾

1984年神奈川県生まれ。写真家。東京藝術大学大学院美術研究科を修了後、路上生活者、バックパッカー、巡礼者、インドのチベット難民、ネパール地震に直面した辺境の村家族など、多様な人々を撮影しながら、写真・映像作品を制作している。

本展では、日本の都市の片隅で生きる人々の姿を捉えた「庵の人々」シリーズを展示する。

野口健吾 《庵の人々 神奈川県横浜市港北区》 2012年 写真 作家蔵

 

ダンヒル&オブライエン

ロンドンを拠点とするマーク・ダンヒルとタミコ・オブライエンは、1998年からアーティスト・デュオとして共同制作を行う。

独自の装置を作ったり、パフォーマンスや他者との共同作業を取り入れたりしながら作品を生み出している。

本展では、彫刻とDIYの垣根を超え、複数のセクションで構成されるインスタレーションを制作する。

ダンヒル&オブライエン 《STONE APPRECIATION》(部分) 2018年 作家蔵

 

久村卓

1977年東京都生まれ。多摩美術大学彫刻学科卒業。

ヘルニア発症がきっかけとなり、心身ともに軽さを重視した制作を模索する中で、ハンドメイドからDIYクラフトまで、美術の周縁に位置する技法や素材を積極的に採用するようになる。

本展では、手芸による「着られる彫刻」や、既製品を装飾として取り込んだレディメイドの手法で制作されたベンチなどを展示する。

久村卓 《刺繍BAR / 織物BAR at 藝大部屋》 2024年 インスタレーション 作家蔵

 

伊藤聡宏設計考作所

一級建築設計事務所。長野県を拠点とし、空き家の調査・利活用、地場の職人技術(漆芸・木工など)の紹介、手工芸品の製作、農作物や消費材の自給生産など、建築を軸に地域の環境風土や暮らしに新たな関係性をつくる幅広い活動を行っている。

本展では、多摩市を拠点に活動するスタジオメガネ建築設計事務所と協働し、来場者がそれぞれに本展のテーマについて考えるためのプラットフォームを構想する。

伊藤聡宏設計考作所 誰でもできる建築教室の様子

スタジオメガネ建築設計事務所

一級建築設計事務所。多摩ニュータウンの商店街に事務所を構える。

設計事務所を地域に開き、アートやデザインに従事する人々並びに地域住民と共に、多様な人が関われるオルタナティブ空間「STOA」を自主運営している。

本展では、長野県を拠点に活動する伊藤聡宏設計考作所と協働し、来場者がそれぞれに本展のテーマについて考えるためのプラットフォームを構想する。

スタジオメガネ建築設計事務所 STOAの活動風景(多摩市)

 

つくるよろこび 生きるためのDIY

主催 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
会期 2025年7月24日(木)~10月8日(水)
会場 東京都美術館 ギャラリーA・B・C
休室日 月曜日、9月16日(火)
※ただし、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)、9月22日(月)は開室
開室時間 9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00
※入室は閉室の30分前まで
観覧料 一般 1,100円 / 大学生・専門学校生 700円 / 65歳以上 800円
※18歳以下、高校生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
※18歳以下、高校生、大学生、専門学校生、65歳以上、各種手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください
※事前予約は不要。ただし、混雑時に入場制限を行う場合があります
※同時期開催の特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」のチケット提示にて、各料金より300円引き
※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)

 

「つくるよろこび 生きるためのDIY」の開催を記念して、M&Cの読者の中から3組6名様にチケットをプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2025年7月23日24時です。

※M&Cのプライバシー・ポリシーはこちらをご覧ください。

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