アート

Posted on 2011-10-06
国立新美術館で「モダン・アート,アメリカン -珠玉のフィリップス・コレクション-」 アメリカ美術の多彩な魅力


Writer:蓬田(よも)修一

選りすぐりのアメリカ美術作品が集まる「モダン・アート,アメリカン -珠玉のフィリップス・コレクション-」が、東京・六本木の国立新美術館で、2011年9月28日から12月12日まで開催されています。

20世紀に入りヨーロッパの前衛美術に触れたアメリカは第二次大戦後、抽象表現主義の登場によって国際的なモダンアートの潮流に大きな影響を与えます。

その一方、ありのままの対象をとらえたリアリズムの伝統は、アメリカ絵画の源流として脈々と受け継がれました。

そして、いかなる場合においても、果てしなく続く大自然の風景と、ニューヨークの摩天楼に代表される近代都市の景観は、そのいずれもがアメリカを象徴するものとして、多くの作家に創作のインスピレーションを与え続けてきました。

本展では、アメリカ美術の優れた収蔵品で知られるフィリップス・コレクションから110点の作品を集め、19世紀後半からオキーフ、ホッパーらアメリカン・モダニズムの時代を経て、ポロック、ロスコに代表される戦後のアメリカ絵画隆盛期にいたるアメリカ美術の軌跡をたどります。

エドワード・ホッパー《日曜日》 1926年  D.R.© The Phillips Collection, Washington, D.C.  ニュージャージー州の町ホーボーケンの大通りを描いた作品。閉店した店の前で、ひとりタバコをくわえて座り込む男の姿には現代人の孤独感がただよう一方、閉ざされた店の窓の大きな暗がりには、大恐慌前のアメリカの心理的緊張感さえうかがえます。

アメリカ初の近代美術館 フィリップス・コレクション

同館は、1921年にアメリカ初の近代美術館として一般公開されました。

創設者のダンカン・フィリップス(1886-1966)は、鉄鋼会社の創業者を祖父にもち、妻マージョリー(1894-1985)とともに美術作品の収集に努め、現在の収蔵作品は3000点近くに及んでいます。

優れた審美眼によって、評価のまだ定まっていない作家の作品を積極的に購入し、後にアメリカを代表することになるジョン・マリンやエドワード・ホッパーらの若手芸術家を支援したことでも知られています。

■展覧会概要

名 称:モダン・アート,アメリカン -珠玉のフィリップス・コレクション-
会 場:国立新美術館
会 期:2011年9月28日~12月12日
休館日:火曜日
入場料:一般1500円、大学生1200円、高校生800円 中学生以下無料

「モダン・アート,アメリカン ―珠玉のフィリップス・コレクション―」オフィシャルサイト


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