アート

Posted on 2011-10-03
東京藝大美術館で「彫刻の時間 -継承と展開-」2011年10月7日から開催


Writer:蓬田(よも)修一

東京藝術大学大学美術館で、2011年10月7日(金)~1 1月6日(日)、「彫刻の時間 -継承と展開-」が開催されます。

同美術館ではこれまでにも、各科の表現領域における明治、大正、昭和、平成と連なる歴史を踏まえた展覧会を開催しています。

第4回目を迎えた今回は「彫刻の時間 -継承と展開-」と題し、時代とともに変わりゆく彫刻の過去から現代までを、東京藝術大学美術学部彫刻科の歴史を振り返りながら追ります。

本展は「継承と展開」が副題となっているように、2つの要素が絡み合っているのが特色と言えるでしょう。

ひとつは、同館所蔵の彫刻の中でも、仏像彫刻から展開した木彫作品を中心に選定することで、美術資料としての側面と垂直につながった彫刻の歴史構造を再確認することです。

飛鳥時代からの仏像彫刻と比較することで、近代化と歩調を合わせた作家たちの表現を再検証し、現代に至る道のりを振り返っていきます。

もうひとつが、藝大にて教育にあたった教授たちと、現在教育をしている教員たちの作品を同時に展示することです。

彫刻表現のあり方の変遷を、木彫、石彫、鍾造、金属、テラコッ夕、インスタレーションという自由闊達な思考と多様な素材による表現により、現代彫刻のこれからの可能性を展開します。

開連企画として、三重県立美術館副館長・毛利伊知郎氏による「近代彫刻史上の平櫛田中と橋本平八」と題した講演会なども開催します。

彫刻に関心ある人にとっては見逃せない展覧会です。

■展覧会概要

名 称:彫刻の時間 -継承と展開-
会 場:東京藝術大学大学美術館
会 期:201 1年10月7日(金)~11月6日(日)
休館日: 月曜日〔ただし10月10日(月・祝)は開館〕
入場料:一般1000円(800円)、高校・大学生600円(500円) 中学生以下は無料 
かっこ内は20名以上の団体料金(団体観覧者20名につき1名の引率者は無料) 
障害者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料

藝大美術館オフィシャルサイト


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