アート / 歴史 / 建築
Posted on 2025-12-06
永青文庫 令和7(2025)年度 展覧会スケジュール
令和8年度春季展
熊本城 ―守り継がれた名城400年の軌跡―
2026年4月11日(土)~6月7日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし5/4は開館し、5/7は休館)
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
2026年4月で熊本地震から10年を迎えます。加藤清正によって築かれた熊本城は、加藤家のあとを受け熊本に入国した細川家が約240年にわたり居城とした名城です。
永青文庫が所蔵する歴史資料のなかには、大国を任された初代藩主・細川忠利の率直な想いや、城の象徴である天守の機能のほか、被災を繰り返しながらも修復につとめた過程などが克明に記録されています。
本展では熊本のさらなる復興を祈念し、2025年に重要文化財に追加指定されたばかりの「細川家文書」やゆかりの美術工芸品をとおして、細川家の視点から熊本城の歴史をたどります。
また、クラウドファンディング「文化財修理プロジェクト第2弾」のご支援をもとに修理した初代藩主・忠利と二代藩主・光尚の甲冑を、修理後初めてお披露目いたします。
赤星閑意「熊本城之図」明治時代(19世紀)永青文庫蔵(熊本大学附属図書館寄託)
令和8年度夏季展
大名家の狂言道具コレクション(仮)
2026年7月11日(土)-9月6日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし7/20は開館し、7/21は休館)
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
狂言は、室町時代より続く喜劇的な要素を持った芸能です。登場人物は庶民的なキャラクターが多く、中世の人々の日常を題材とし、笑いを通して人間の本質を大らかに、また鋭く描写します。
神秘的な世界を描く能の合間に、能舞台で演じられますが、大がかりな舞台装置は用いず、台詞としぐさによって物語を進行させます。
台詞は古典的な日本語ですが、シンプルな言葉と誇張された動作で、分かりやすくユーモラスな表現が特徴です。
細川家は初代幽斎(ゆうさい)の頃より能楽を愛好したため、永青文庫には能や狂言の道具が多く伝えられています。狂言に関してだけでも装束は約100件、面(おもて)は30面あまりを数えます。
素襖(すおう)や肩衣(かたぎぬ)、半袴(はんばかま)などの狂言装束は、麻地に染模様が特徴で、素朴ななかにもインパクトがあり、楽しいデザインが多く見られます。
また狂言面は、誇張した表情の滑稽味あふれるものや、動物などの親しみやすいものが用いられます。そうした装束や面は狂言の魅力を引き立てる重要な要素です。
本展では、永青文庫の所蔵品から、狂言の魅力が分かりやすく紹介されます。狂言ならではのデザインや楽しさにふれることができるでしょう。
「恵比寿」永青文庫蔵
令和8年度秋季展
永青文庫・早稲田大学會津八一記念博物館共同企画
永青文庫の禅画PartⅠ 白隠ワールド(仮)
2026年10月3日(土)-11月29日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし10/12・11/23は開館し、10/13、11/24は休館)
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
江戸時代中期の禅僧・白隠慧鶴(はくいんえかく、1685〜1768)は「臨済宗中興の祖」と呼ばれ、膨大な数の絵画と墨蹟を手掛けて禅の教えを広く伝えたことで知られています。
永青文庫の設立者・細川護立(もりたつ、1883~1970)は、16歳のときに肋膜を患い、療養中に白隠の著作『夜船閑話(やせんかんな)』に感銘を受けたことがきっかけとなり、白隠の書画の蒐集を始めました。
永青文庫は、護立が集めた300点を超える白隠の書画を所蔵しており、質量ともに日本有数の白隠コレクションを誇ります。
永青文庫はこの度、専門家の協力を得て、同館が所蔵する白隠および関連禅僧による書画の調査を実施しました。
本展は、約2年におよぶ調査の結果を踏まえ、早稲田大学會津八一記念博物館との共同企画展として、永青文庫の白隠コレクションから厳選した作品が両館で紹介されます。
また調査の過程で、會津八一記念博物館が所蔵する禅書画の多くが護立の蒐集品であったことが明らかとなり、同館では護立旧蔵の白隠作品をあわせて展示します。
徒歩圏内にある2館で白隠ワールドが堪能できます。
白隠慧鶴 「達磨図」明和4年(1767)
令和8年度早春展
細川家四代展(仮)
2027年1月16日(土)-4月11日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし3/22は開館し、3/23は休館)
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
細川家の歴代当主たちは、武将として軍事に携わり、藩主として熊本藩を治めたばかりでなく、和歌・能楽・茶の湯・博物学・絵画などの文化芸術を愛好したことで知られます。
そうした芸術に向き合う姿勢は、戦国時代を生きた初代藤孝(ふじたか)や2代忠興(ただおき)以来、現在に至るまで脈々と受け継がれています。
16代護立(もりたつ、1883~1970)は“美術の殿様”として知られ、刀剣や禅画、東洋美術を収集し、同時代の芸術家を庇護しました。昭和25年(1950)には「財団法人永青文庫」を設立しています。
17代護貞(もりさだ、1912~2005)は日本工芸会会長等を務め、美術愛好家として著書を多く出版したほか、陶磁器の作品展を開き、絵画や文具などを収集しました。
護熙(もりひろ、1938~)は、熊本県知事や第79代内閣総理大臣を務めるなど政治家として活動後、還暦を機に焼きものを始め、近年は京都・奈良の寺院に襖絵を奉納するなど、旺盛な制作活動を続けています。
そして、令和5年(2023)に永青文庫理事長に就任した護光(もりみつ、1972~)は、20代で作陶を始め、2006年に熊本で開窯。各地の個展で精力的に作品を発表しています。
本展では、護立・護貞・護熙・護光にいたる近現代の細川家四代が、自ら制作した作品を一堂に展示します。
細川護光
永青文庫
住所 112-0015 東京都文京区目白台1-1-1
時間 10:00~16:30(最終入館時間 16:00)
※展覧会の内容・会期等は変更となる場合があります。
休館日 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)、展示替期間、年末年始
TEL 03-3941-0850
永青文庫とは
永青文庫は、肥後熊本54 万石を治めた細川家の下屋敷跡にある、東京で唯一の大名家の美術館です。
細川家は南北朝時代の頼有(1332~91)を始祖とし、近世細川家の初代藤孝(幽斎、1534〜1610)と2 代忠興(三斎、1563〜1645)が大名家の礎を築き、3代忠利より240年にわたって熊本藩主をつとめました。
永青文庫の名称は、中世細川家の菩提寺である建仁寺塔頭・永源庵の「永」、初代藤孝の居城・青龍寺城の「青」に由来します。
所蔵品は、細川家伝来の美術工芸品や歴史資料、そして設立者である16代細川護立(1883~1970)の蒐集品で、国宝8件・重要文化財35件を含む9万4000点にのぼり、テーマごとに展覧会を開催しています。
永青文庫の建物は、昭和5年(1930)に建てられた細川家の家政所(事務所)を展示施設としたものです。
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