アート / ライフ / 工芸

Posted on 2025-12-05
パナソニック汐留美術館 2026年開催企画展


東京・汐留のパナソニック汐留美術館は、フランスの画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)の初期から晩年までの絵画や代表的な版画作品など約270点をコレクションしており、これらを世界で唯一その名を冠した「ルオー・ギャラリー」で常設展示するほか、「ルオーを中心とする美術」「建築・住まい」「工芸・デザイン」の3つのテーマを主軸に多彩な企画展を開催しています。

同美術館で2026年に開催される企画展は次の4展です。 

 

2026年1月15日(木)~ 3月22日(日)

ウィリアム・モリス著 ケルムスコット・プレス刊
『ユートピア便り』1892年
TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館蔵

 

イギリスの社会思想家、ウィリアム・モリスは自著『ユートピア便り』で暮らしと芸術の総合を唱えました。

その思想が紹介された日本でも、「ユートピア=理想郷」は暮らしをめぐる理想と課題となります。

そして近現代を通じあらゆる場所で、美術、工芸、建築など幅広いジャンルを結ぶ共同体が模索されました。

20世紀の日本人の美しい暮らしを求める「ユートピア」と、そのゆくえを左右した人々の好みをたずね、かつての「来るべき世界」を振り返り、今日のユートピアを思い描く方法を探ります。

作品資料約170点を全5章で紹介します。

 

2026年4月11日(土)~ 6月21日(日)

ジョルジュ・ルオー
《クマエの巫女》
1947年 油彩/紙
パナソニック汐留美術館

 

パナソニック汐留美術館は開館以来、20世紀のフランスを代表する画家ジョルジュ・ルオーの作品を中心に収集し、現在では約270点のルオー作品を所蔵しています。

本展は、近年新たに迎えた新収蔵作品を中心に、同美術館のルオーコレクションを紹介する展覧会です。

ルオー作品が生まれた場である「アトリエ」に焦点を当て、作品がどのような環境で、どのような画材を用いて描かれたのか、初期から晩年までの代表作とともに辿ります。

また、展示スペースの一角にルオーが晩年、自身最後のアトリエで実際に使用していた画材道具や机などを用いて、アトリエの一部再現を試みます。

身近な家族でさえも立ち入りを制限されていた聖域なる空間であった画家のアトリエの記憶を作品とともに紐解きます。

  

2026年7月11日(土)~ 9月23日(水)

長谷川潔
《時 静物画》
1969年 メゾチント
町田市立国際版画美術館

 
日本を代表する銅版画家、長谷川潔(1891-1980)。

1918年に単身渡仏し、以後帰国することなく同地で生涯を終えた彼は、失われつつあった古典技法マニエール・ノワール(メゾチント)を独自の形で復興させたことで近代版画史に大きな足跡を残しました。

他にもビュラン(エングレーヴィング)などの様々な版画技法に熟達した長谷川が表現する深遠な精神世界は、今なお多くの人を惹きつけています。

本展は、町田市立国際版画美術館の日本有数の長谷川潔作品コレクションを中心に、パリに生きた銅版画家としての長谷川に焦点を当てます。

同地における同時代の画家との交流も紹介しつつ、彼の初期から晩年に至る名品を展覧します。
 

2026年10月15日(木)~ 12月20日(日)

《緑釉白釉黒釉三方掛分皿》
鳥取県・牛ノ戸焼 1957年
鳥取民藝美術館
撮影:杉野孝典
写真提供:鳥取民藝美術館

 

吉田璋也(よしだ・しょうや/1898-1972)は医師でありながら、新しい民藝を自らデザインし、生産・流通・販売の体制を確立し、“民藝のプロデューサー”として民藝運動に生涯を捧げました。

1931年に地元の鳥取で医院を開業すると、陶芸・木工・染織・和紙・金工などの職人を集め、柳宗悦が見出した民藝の美を標準として「現代の生活にふさわしい日用品」づくりを行います。

戦後は1949年に鳥取民藝美術館を開設するとともに、民藝運動を鳥取砂丘など地域の自然や文化財の保護にまで射程を拡げ、社会改革運動として展開していきました。

本展では、吉田璋也が伝統的な手仕事を現代の生活に根付かせるためにデザインした「新作民藝運動」の軌跡を、関連する作品や資料総計約300点により紹介します。

最新の研究も反映させた過去最大級の吉田璋也展です。

 

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