アート

Posted on 2012-12-17
ICCで「アノニマス・ライフ 名を明かさない生命」 身体のタブー・可能性に挑戦するアーティストの試み


オルラン 《これが私の身体…、これが私のソフトウェア…》
1993/2007年 国立国際美術館蔵 ©ORLAN/ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2012


Writer:宮川由紀子

2012年11月17日からNTTインターコミュニケーション・センター (ICC)で「アノニマス・ライフ 名を明かさない生命」が開催中です。

アノニマス(anonymous)とは、「匿名の、名前のわからない、個性のないもの」というような意味を持っています。

アンドロイドの誕生を目指してロボット技術が開発される過程で、次々と生み出される発展途上の名づけえぬ「機械の生命」。バイオ・テクノロジーやクローン技術などの生殖医療技術の急速な発達により、私たちがその本質を理解するよりも早く現実化された、名づけることのできない、もうひとつの「生」のあり方。

この展覧会では、そのような名づけることのできない生命、本当の名を明かしていないものたち「アノニマス・ライフ」ということばを手がかりに、機械と人間を分かつ自明であったはずの「生」の意味を問い直すとともに、テクノロジーの進歩が新たな光を当てたセクシュアリティやアイデンティティの問題をはじめ、私たちの社会の中に遍在する多様なゆらぎ、境界、そしてその侵犯をめぐる作品を紹介します。

参加アーティストはオルラン、スプツニ子!、齋藤達也+石黒浩、高嶺格、毛利悠子、やなぎみわ、渡辺豪。

会期は2013年3月3日まで(期間中に展示替えが行われる作品もあります)。

アノニマス・ライフ 名を明かさない生命
会期 2012年11月17日(土)から2013年3月3日(日)まで
会場 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
開館時間 午前11時から午後6時まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(月曜が祝日の場合翌日)、年末年始(12/28−1/4)、保守点検日(2/10)
入場料 一般・大学生500円(400円)/高校生以下無料 ※( )内は15名以上の団体料金
主催 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
問い合わせ フリーダイヤル 0120-144199

オフィシャルサイト

スプツニ子! 《菜の花ヒール》 2011-12年
Photography: SHIMA Takuya

「米朝アンドロイド」 2012年 石黒浩
©株式会社ブリーゼアーツ


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