アート

Posted on 2013-08-24
「ターナー展」 東京と神戸で英国巨匠の回顧展



Editor:蓬田(よも)修一

西洋美術史に燦然と輝く風景画の巨匠であり、今日なお英国最高の画家と称されるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの大回顧展「ターナー展」が東京、神戸で開催されます。

世界最大のコレクションを誇るロンドンのテート美術館から、油彩画の名品30点以上に加え、水彩画、スケッチブックなど計約110点が紹介されます。

才能きらめく10代の習作から、名声を確立しながらも批判を恐れず新たな表現を追究し続けた壮年の代表作、70代の到達点に至るまで、栄光の奇跡がたどれる内容となっています。日本でまとめて見る機会が少ないターナーを回顧する待望の展覧会です。

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851年)
英国絵画の地位を飛躍的に高めた風景画の巨匠として名高いターナーは1775年、ロンドンに生まれ、幼い頃から優れた画才を発揮、10代で英国の風土や名所旧跡を描く水彩画家となります。

やがて油彩画にも取り組み、弱冠26歳にして、当時英国の美術界で絶対的な権威を誇っていたロイヤル・アカデミー(王立芸術院)の正会員になり、その後も風景をどのように描くかを探究し続け、さまざまな画風を展開しました。

自然の劇的な変化を描き出し、「崇高」 の美を表現した壮年期の作品や、光と色彩があふれる幻想的かつ詩情に満ちた晩年の作風から、ロマン主義を代表する画家の一人と称されています。

その画風は、クロード・モネをはじめとする後のフランス印象派の画家たちにも大きな影響を与えたとされます。日本では、英国留学経験のある明治の文豪、夏目漱石が愛した画家としても有名です。

テート美術館およびクロア・ギャラリー
テート美術館は1897年に開館し、テート・ブリテン、テート・モダンなど4つの館に計7万点近くもの作品を所蔵する、英国屈指の美術館です。16世紀以降の英国美術と国際的な近現代美術を収蔵し、なかでも約2万点にのぼるターナー・コレクションは質、量ともに世界最大を誇っています。

1851年に亡くなったタ―ナーは、遺言で、ロンドンのナショナル・ギャラリーの中に自身の作品専門の展示室をつくることを条件に寄贈し、最終的に約300点の油彩画と、水彩画や素描など約2万点が国家に遺贈されました。作品はいったんナショナル・ギャラリーに収められたましたが、テート美術館新設にともない、移設されました。

そして1987年、ターナー作品専用の展示館としてテート・ブリテン内にオープンしたのが「クロア・ギャラリー」です。収蔵されたターナー作品(一部の作品を除く)が常設展示されています。

ターナー展
〔東京会場〕
会期 2013年10月8日(火)から12月18日(水)まで
会場 東京都美術館 企画展示室
開室時間 9時30分から17時30分まで(金曜日と10月31日、11月2日、3日は20時まで) 入室は閉室の30分前まで
主催 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、テート美術館、朝日新聞社、TBS
後援 在日英国商業会議所、ラスキン文庫
協賛 花王、 損保ジャパン、 凸版印刷、 竹中工務店、 みずほ銀行、 JR東日本
特別協力 ブリティッシュ・カウンシル
観覧料 一般1600円(1300円)、学生1300円(1100円)、高校生800円(600円)、65歳以上 1000円(800円)、中学生以下は無料 ※( )は前売および20名以上の団体料金
問い合わせ 電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)

〔神戸会場〕
会期
 2014年1月11日(土)から4月6日(日)まで
会場 神戸市立博物館

ターナー展


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開催を記念して、「ターナー展」招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

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締め切りは、2013年10月9日24時です。

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