アート / コラム

Posted on 2024-03-06
【コラム】初心者のムンク


《叫び》1893年

今回はムンク、エドヴァルド・ムンクについてです。ムンクの《叫び》は美術の教科書にも載っていますから、認知度抜群の画家ですね!

2018年に東京・上野公園の東京都美術館で「ムンク展-共鳴する魂の叫び」が開催されました。

見に行った方も多いと思います。わたしも行きました!

本物の《叫び》も見ました! 《叫び》もモチロン素晴らしかったですが、ムンクの生涯にわたる作品が展示されていて、大変に興味深く感じました。

展覧会の図録をはじめ、いろいろな資料を見て、改めてムンクのことを調べて、わたしなりにまとめてみました。

みなさまのアート鑑賞の参考になりましたら幸いです!

 

ムンク作品の特色

わたしなりに3つにまとめてみました。

ムンクは、およそ60年もの長きにわたって絵を描きました。

年齢や環境によって絵のスタイルは変化しましたので、すべての作品にあてはまる訳ではありませんが、ムンク作品を見るときの“補助線”となれば幸いです!

1 不安を視覚化
《叫び》のように、人間の心に潜む“不安”を絵画によって視覚化しました。

2 オーバーアクション
ムンクの作品に描かれている人物は、意外とオーバーアクションのポーズを取っています。

《叫び》も、両手を頬から耳のあたりを押さえているポーズで、改めて見るとかなりオーバーアクションです。

3 虚弱体質・精神疾患
ムンクは子供の頃から病弱でした。青年になって体力を回復しますが、その後の人生において、たびたび病気になっています。

また、精神的な疾患も抱えていたようで、精神病院に入院したこともあります。

こうした虚弱体質、精神疾患は、ムンクの作品に影響を及ぼしていたと考えられています。

 

ムンク作品 厳選12

ムンクは1863年(文久3年)に生まれ、1944年(昭和19年)に80歳で亡くなりました。

文久3年と言えば、日本では幕末。薩英戦争が起きた年です。その前の年には、生麦事件が起きています。昭和19年は、日本が戦争に負ける前年です。

ムンクの若い頃から晩年まで、彼の作品を厳選して紹介します!

 

《春》1989年

 

《ラファイエット街》1891年

 

《メランコリー/黄色いボート》1892年

 

《叫び》1893年

 

《マドンナ》1895年

 

《吸血鬼(愛と痛み)》1895年

 

《生命の踊り》1899年~1900年

 

《地獄の自画像》1903年

 

《マラーの死》1907年

 

《家路につく労働者》1913年

 

《安楽椅子のそばのモデル》1919年~1921年

 

《自画像/時計とベッドの間》1940年~1944年

 

☆    ☆

如何でしたでしょうか? みなさまのアート鑑賞の参考になりましたら幸いです!




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