アート
Posted on 2017-12-05
「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」 ブリューゲル様式の全体像に迫る
人間の日常生活をありのままに表現
2018年(平成30年)1月23日(火)から4月1日(日)まで、東京・上野公園の東京都美術館で「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」が開催されます。
ブリューゲル一族は16、17世紀のヨーロッパにおいて最も影響力を持った画家一族のひとつです。
一族の祖であるピーテル・ブリューゲル1世は、雄大な風景やヒエロニムス・ボス風の版画の下絵で人気を博しました。
彼の革新的な点は、現実世界を冷静に見つめ、人間の日常生活を何の偏見もなく、ありのままに表現することにありました。
この観察眼は、彼の2人の息子へ、さらにその子孫たちへと受け継がれ、一族の絵画様式と伝統を築き上げていきました。
長男のピーテル2世は父の作品の忠実な模倣作(コピー)を手がけ、父の作風を世に広めるのに大きく貢献します。
一方、弟のヤン1世は、父の自然への関心を受け継いで発展させ、多くの傑作を残しました。
この2人の息子たちにより、ピーテル1世の名声は不動のものとなりました。
そして、ヤン2世やアンブロシウス、アブラハムといったヤン1世の子孫たちが、一族の作風を受け継いでそれぞれに活躍し、「ブリューゲル」はひとつのブランドとして確立されていくのです。
本展覧会は多様な主題を扱い、様々な芸術的視点と様式をもったこのブリューゲル一族について、さらに16、17世紀フランドルにおけるブリューゲル様式の全体像に迫ろうという挑戦的な内容です。
構成は次のとおりです。
第1章 宗教と道徳
第2章 自然へのまなざし
第3章 冬の風景と城砦
第4章 旅の風景と物語
第5章 寓意と神話
第6章 静物画の隆盛
第7章 農民たちの踊り
今回展示されるのはブリューゲル一族の作品を中心に、16、17世紀のフランドル絵画約100点ですが、その多くはプライベート・コレクションであるため、ほとんどが日本初公開の作品です。
また、縦・横30cm未満の比較的小さいながら、驚くほど細部まで描きこまれた作品が多く含まれているのも今回の特徴で、画面をすみずみまで見る楽しみが味わえるでしょう。
なお、本展覧会は愛知(2018年4月24日~7月16日、豊田市美術館)、北海道(2018年7月28日(土)~9月24日、札幌芸術の森美術館)のほか、広島県、福島県に巡回予定です。
ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜
会期 2018年(平成30年)1月23日(火)から4月1日(日)まで
会場 東京都美術館(東京・上野公園)
観覧料 一般1600円(1400円)、大学生・専門学校生1300円(1100円)、高校生800円(600円)、65歳以上1000円(800円)、中学生以下無料
※( )内は前売および20人以上の団体料金
展覧会公式HP http://www.ntv.co.jp/brueghel/
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