アート / 宗教・信仰
Posted on 2024-10-27
「儒教のかたち こころの鑑―日本美術に見る儒教―」 日本人が培ってきたこころのあり方
2024年(令和六年)11月27日(水)から2025年(令和七年)1月26日(日)まで、東京・六本木のサントリー美術館で「儒教のかたち こころの鑑―日本美術に見る儒教―」が開催されます。
儒教は、紀元前6世紀の中国で孔子(前552/551~前479)が唱えた教説と、その後継者たちの解釈を指す思想です。
孔子が唱えた思想とは、五常(仁・義・礼・智・信)による道徳観を修得・実践して聖人に近づくことが目標であり、徳をもって世を治める人間像を理想としています。
このような思想は、仏教よりも早く4世紀には日本へ伝来したといわれ、古代の宮廷で、為政者のあるべき姿を学ぶための学問として享受されました。
中世になると、宋から新たに朱子学(南宋の朱熹が確立させた新しい儒教思想)が日本へ伝わり、禅僧たちがそれを熱心に学んだことから、儒教は禅宗寺院でも重要視されました。
そして近世以降、文治政治を旨とする江戸幕府は、儒教を積極的に奨励し、その拠点として湯島聖堂を整備します。
江戸時代を通じ日本各地で、身分を問わず武家から民衆、子どもに至るまで、その教育に儒教が採用され、広く浸透していったのです。
例えば、理想の君主像を表し為政者の空間を飾った、大画面の「帝鑑図 」や「二十四孝図」が制作された一方で、庶民が手にした浮世絵や身の回りの工芸品の文様にも同じ思想が息づいています。
それらの作品には、当時の人々が求めた心の理想、すなわち鑑となる思想が示されており、現代の私たちにとっても新鮮な気づきをもたらしてくれます。
会場構成は次の通りです。
第1章 君主の学問
第2章 禅僧と儒教
第3章 江戸幕府の思想
第4章 儒学の浸透
儒教のかたち こころの鑑―日本美術に見る儒教―
会期 2024年11月27日(水)から2025年1月26日(日)まで
※作品保護のため、会期中展示替があります
会場 サントリー美術館
開館時間 午前10時~午後6時
※金曜日および1月25日(土)は午後8時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日 火曜日(1月21日は午後6時まで開館)、12月30日(月)~1月1日(水・祝)
入館料 当日券:一般1700円、大学・高校生1000円、中学生以下無料、前売券:一般1500円、大学・高校生800円
※ サントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、ローソンチケット、セブンチケットにて取扱
※前売券の販売は2024年11月26日(火)まで
※サントリー美術館受付での前売券販売は11月10日(日)までの開館日のみ
※あとろ割:国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引
※団体割引:20名様以上の団体は100円割引
※割引適用は一種類まで(他の割引との併用不可)
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