アート
Posted on 2013-11-13
「ルノワール礼讃-ルノワールと20世紀の画家たち」ポーラ美術館で
Editor:蓬田(よも)修一
2013年12月1日(日)から2014年4月6日(日)まで、箱根・仙石原のポーラ美術館で「ルノワール礼讃-ルノワールと20世紀の画家たち」が開催されます。
「美しく描かなければならない」―ピエール・オーギュスト・ルノワールは晩年、年少の画家ピエール・ボナールにこのように語ったといわれます。
ルノワールは若き日の印象派としての活動で知られますが、1890年代後半以降は、女性像や花など自ら好むモティーフを、情感をのせた筆致で描き続ける職人的な気質をそなえた画家として、同時代の多くの作家たちの敬意を集めるようになります。
ルノワールとその芸術は、コレクターや批評家のみならず、同じ志をもつ20世紀の若者たちの眼をいかに魅了したのか。ルノワール作品14点を4つの主題に分けて、その芸術の特徴と魅力を再考するとともに、パブロ・ピカソから梅原龍三郎まで、同時代の西洋および日本のさまざまな作家の作品をあわせた展示構成により、20世紀前半の「ルノワール礼讃」の様相を探ります。
展示会は次の4つの主題で構成されます。
Ⅰ 花
ルノワールにとって花は、より自由に美的な表現を追究できる主題として特別な意味を持っていました。芳しさや華やかさを伝える表現はほかの主題の表現にも通じるものがあります。
Ⅱ 女性
巧みな色使いと柔らかな筆致で女性のファッションを描き出すことを得意とし、18世紀フランスのロココ絵画への関心を背景に、甘美な魅力がいっそう高められた女性表現を生み出しています。
Ⅲ 裸婦
古典を重視するルノワールが、印象派を離脱したあとに立ち返った主題が裸婦です。1890年代後半以降はルノワール芸術の代名詞として後続世代の作家からも惜しみない賞賛を受けました。
Ⅳ 南フランスと地中海
印象派の画家としての光の効果への関心から描かれた自然の風景作品のほか、強い光のもとで鮮やかさを増した色彩により、古典的な裸婦表現の舞台として楽園のように描かれています。
<見どころ>
1.ポーラ美術館がコレクションするルノワール作品14点
19世紀フランス印象派の作品を中心にコレクションするポーラ美術館が企画する初のルノワール展。日本最多を誇るルノワール・コレクションの中から14点が展示されます。
2.後半期から晩年にかけてのルノワール芸術
展示構成にしたがってルノワールの画業がたどれると同時に、絶えず自らの仕事の向上を目指し続けた後半生に光が当てられているのが注目ポイントです。
3.ルノワールを尊敬し、影響を受けた画家たち
マティス、ボナール、ヴァン・ドンゲン、ピカソなどフランス、ヨーロッパは言うに及ばず、中村彜や梅原龍三郎など、明治以降の日本の画家も含め、ルノワールの影響を受けた「礼讃者たち」の広がりが紹介されます。
「ルノワール礼讃-ルノワールと20世紀の画家たち」
会期 2013年12月1日(日)から2014年4月6日(日)まで 会期中無休
会場 ポーラ美術館 展示室1
入館料 大人1800円(1500円)、シニア割引(65歳以上)1600円(1500円)、大・高生1300円(1100円)、中学・小学生700円(500円) ※土曜日は中学・小学生無料
※( )内は15名以上の団体料金
開館時間など詳細はポーラ美術館 公式サイトでご確認ください。
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