アート

Posted on 2014-06-12
パナソニック 汐留ミュージアムで「建築家ピエール・シャローとガラスの家」展 日本初となるシャローの本格的展覧会





ピエール・シャロー≪ガラスの家≫1927-1931年
Photo©Centre Pompidou – MNAM Bibliothèque Kandinsky – Georges Meguerditchian



Editor:蓬田(よも)修一

2014年7月26日(土)から2015年10月13日(月・祝)まで 、パナソニック 汐留ミュージアムで「建築家ピエール・シャローとガラスの家-ポンピドゥー・センター・コレクションが魅せるアール・デコ時代の革新-」展が開催されます。

同展はパリのポンピドゥー・センターの全面的な協力により、1920-1930年代のパリを舞台に家具とインテリアデザイン、建築の3つの分野で比類のない造形を生み出したピエール・シャロー(1883-1950)を紹介する展覧会です。

シャローは青年時代に英国の家具会社ワーリング・ギローのパリ支店で働き始め1919年に独立します。

1922年以降は、金属職人ルイ・ダルベとの協働関係により鉄を用いた手工芸的な造形を照明器具や建築作品のなかに取り入れていきました。

そして1925年のパリ万国博覧会では、「フランス大使の館」をテーマとした展示に参画し、書斎部分を受け持って脚光を浴びます。

それが契機となり、レファンベール夫人のゲストハウスやツール市内のグラン・ホテルの内装(共に1927年)といった主要な作品を完成させていきました。

同展の中心となる「ガラスの家」は、シャローが1927年から1931年の間に手がけたパリ左岸に現存する邸宅で、近代建築の黎明期の傑作として高く評価されています。

その独特の空間は、18世紀のアパルトマンの3階部分はそのままに、既存の低層部をすっぽりとくりぬいた中につくったことによります。

室内に見られる黒と鮮やかな朱色に塗装された鉄の柱は、既存の上層階を支えるためのもので、制約のある空間に光を最大限に取り入れるため、ファサードは半透明のガラスブロックで覆われています。

内部には、近代的な生活のための設備と優美な家具が織り成す、濃密な空間が秘められています。

1932年以降、不景気が影を落す中、シャローは新天地を求めて1940年にアメリカに亡命します。

アメリカではロバート・マザウエルのアトリエ兼住宅などの作品を残しましたが、1950年に亡くなったあと、再び評価の機運が高まったのは1990年代になってからでした。

日本でも、シャローは2つの戦争に挟まれた短い期間に活動した寡作の建築家という評価に偏りがちでした。

同展はポンピドゥー・センターのパリ国立近代美術館から、照明器具、家具、模型、デザイン画など約60点に加えて写真や資料が出品されます。

そして、アール・デコ時代の室内装飾家としても十分に評価を受けつつ、家具、インテリアデザイン、建築とそれぞれの領域で近代的な作風を展開していった稀有な才能の全貌が、日本で初めて本格的に紹介されます。

展示は3部構成です。各エリアの見どころは次のとおりです。

第1部 【活動初期、確立期、モデルニテ】
1920年代のアール・デコ時代の代表作、照明器具≪テーブルランプ≫、≪修道女≫(共に1923年)や、ツール市内のグラン・ホテルのために制作したスチールパイプの椅子などの家具に加え、交流のあったジャック・リプシッツやパブロ・ピカソらの芸術家の作品、建築模型を中心に、シャローが室内装飾から近代的な建築家へと才能を開花させていく過程を追っていきます。

第2部 【ガラスの家】
1階にはこの家の設計をシャローに依頼したジャン・ダルザス氏の仕事場である医院があり、金属製の荘厳な大階段をのぼると吹き抜けの応接サロンが現れます。サロンの大空間の上は家族のための個室が並んでいます。各寝室に備えられた浴室には、金属性の可動のたんすや回転する間仕切りなどシャローが考案した近代的な衛生と整理のための設備が備えられています。ガラスの家は一日の終わりには魔法のランタンのように内部から発光し、夜が訪れれば外部に吊った大きな投光器が内部を照らします。

第3部 【苦難の時代、亡命時代】
イースト・ハンプトンの自宅「ワンルーム家屋」や画家のロバート・マザウエルのアトリエ兼住宅など、アメリカでの晩年の活動が紹介されます。



「建築家ピエール・シャローとガラスの家-ポンピドゥー・センター・コレクションが魅せるアール・デコ時代の革新-」展
会期 2014年7月26日(土)から2015年10月13日(月・祝)まで
会場 パナソニック 汐留ミュージアム
開館時間 午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
休館日 水曜日、夏期休館8月11日(月)~15日(金)
入館料 一般800円、大学生600円、中・高校生200円、小学生以下無料
※65歳以上で年齢のわかるものを提示した方は700円、20名以上の団体は各100円引
その他詳細につきましては公式サイトでご確認ください。


ピエール・シャロー≪ガラスの家≫1927-1931年
Photo©Centre Pompidou – MNAM Bibliothèque Kandinsky – Georges Meguerditchian




ピエール・シャロー≪透視図 サロン≫制作年不詳
ポンピドゥー・センター、パリ国立近代美術館蔵
Photo©Centre Pompidou – MNAM CCI -Droits réservés, Dist.RMN-GP, distributed by AMF




ピエール・シャロー≪マレ=ステヴァンスのための事務机≫1927年
ポンピドゥー・センター、パリ国立近代美術館蔵
Photo©Centre Pompidou – MNAM CCI -Droits réservés, Dist.RMN-GP, distributed by AMF








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締め切りは、2014年7月25日24時です。


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