アート

Posted on 2018-10-20
【美術展レビュー】「ルーベンス展―バロックの誕生」 過去最大規模で開催






工房を組織して大量の制作依頼をこなす
ルーベンスは17世紀、ヨーロッパに名声を轟かせた画家です。スペイン領ネーデルラント(現在のベルギーあたり)で活動しました。ルーベンスの作品は、当時ヨーロッパを席巻したバロック美術の見本となっています。

また彼は大変な教養を持っていたため、宮廷から外交官としても重用され、外交交渉でも活躍しました。

工房を組織して、大量の受注をこなしたのもルーベンスの大きな特色です。20人ほどの弟子たちに指示を与え、教区や貴族らからの発注を次々とこなしていきました。

ルーベンスの工房で作られた作品は、現存するだけでも、およそ1400点にのぼるといいます。

日本におけるルーベンスの展覧会は、近年では2013年に東京・渋谷の Bunkamura ザ・ミュージアムで「ルーベンス-栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」展が開催されました。

ルーベンスのイタリア時代の作品を紹介するとともに、アントワープ工房の活動に焦点を当てた展覧会です。

ルーベンス自身の作品を軸に、工房の作品、専門画家との共同制作作品、そしてルーベンスが直接指導して制作された版画などが展示されました。

それから約5年を経て開催されたのが今回の「ルーベンス展―バロックの誕生」です。

ルーベンスが影響を受けた古代美術家やルネッサンスの作品なども展示
会場は7つのエリアで構成されています。

1 ルーベンスの世界
2 過去の伝統
3 英雄としての聖人たち 宗教画とバロック
4 神話の力1 ヘラクレスと男性ヌード
5 神話の力2 ヴィーナスと女性ヌード
6 絵筆の熱狂
7 寓意と寓意的説話

ルーベンスは若い頃、およそ8年間イタリアで過ごしました。その後もイタリアの古代美術家ルネッサンスの美術を学び続けました

イタリアの画家たちは、ルーベンスがイタリアに残した作品から影響をされ、イタリアにバロック美術が花咲くきっかけになったとも考えられています。

今回の美術展は、ルーベンスの作品はもとよりルーベンスが影響を受けた古代美術家やルネッサンスの作品、そして同時代以降のイタリア人画家の作品も一堂に展示しています。

過去最大規模のルーベンス展です。


ルーベンス展―バロックの誕生
会期
 2018年(平成30年)10月16日(火)から2019年1月20日(日)まで
会場 国立西洋美術館
観覧料 一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円)、中学生以下無料
※( )内は20人以上の団体料金

 



 



 



 



 



 



 



 





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