アート / コラム・論文
Posted on 2025-07-28
レオナルド・ダ・ヴィンチ絵画の魅力 美術初心者向け
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)は、ルネサンス期の万能の天才として知られているが、絵画においても極めて重要な革新を成し遂げた。
以下に、彼の絵画作品の主な特徴を挙げてみよう。
モナ・リザ
スフマート(ぼかし技法)の使用
最も有名な技法のひとつで、「煙のようなぼかし」という意味だ。
輪郭線を明確に描かず、色彩や陰影を滑らかに移行させることで、柔らかく自然な表現を実現する。
代表例が『モナ・リザ』の顔や手の表現である。
光と陰影(キアロスクーロ)の巧みな操作
光と影のコントラストを用いて、立体感と奥行きを表現する技法だ。
人物や背景に深みを与え、写実性を高めている。
『岩窟の聖母』では、背景と人物の照明に巧妙な陰影がある。
人体解剖の知識を活かした写実性
ダ・ヴィンチは医学や解剖学を研究し、筋肉や骨格を正確に理解していた。
その知識を活かした作品には、人物の動きや表情に自然なリアリティがある。
『最後の晩餐』において、使徒たちの動きと感情表現が豊かなのも、彼の解剖学の知識が活かされている。
人物の内面と感情の表現
彼の作品は、人物の心理や感情を繊細に描写しているといわれる。
特に目の表情や口元に、微妙なニュアンスが込められている。
『モナ・リザ』の微笑みはその代表例だ。
幾何学的・構図的なバランス
三角形構図や遠近法を活用し、安定感と調和のとれた構図を構築している。
人物や背景の配置に数学的な美を取り入れているのが彼の大きな特徴だ。
『聖アンナと聖母子』の三角形構図を確認してほしい。
自然と科学への深い関心の反映
岩、植物、水、空気など自然の細部を丹念に観察し描写している。
芸術と科学の融合が彼の画風だと言ってもいいだろう。
以上、ダ・ヴィンチ作品における5つの特徴を確認した。
ダ・ヴィンチ作品に関する考察は、これまでも大量になされている。
ダ・ヴィンチ作品の魅力は奥深く、見れば見るほど、不思議な魅力を感じとることができる。
みなさんも是非、自分自身の感性を信じて、自由かつ大胆にダ・ヴィンチ作品を鑑賞してほしい。
(M&C編集部)
岩窟の聖母 1483年~1486年
最後の晩餐 1495年~1498年
聖アンナと聖母子 1510年頃
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