アート / 歴史 / 地震

Posted on 2014-12-02
東日本大震災復興祈念特別展「国宝 吉祥天女が舞い降りた! -奈良 薬師寺 未来への祈り-」2015年4月仙台で開幕



国宝「吉祥天女像」 奈良時代 薬師寺蔵
麻布に描かれた独立した画像としては現存最古の彩色画。天平美人の面影を伝えるといわれる優しい表情と、着衣の優美な色彩や繊細な文様表現で知られている。手には人々の願いを叶え吉祥・福徳をもたらす宝珠をのせる。天女の衣が風をはらんでなびく様子は、今まさに舞い降りたかのようだ。


Editor:蓬田(よも)修一

2015年4月24日(金)から6月21日(日)まで、仙台市青葉区の仙台市博物館で東日本大震災復興祈念特別展「国宝 吉祥天女が舞い降りた! -奈良 薬師寺 未来への祈り-」が開催されます。

奈良・薬師寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈り、西暦680年に建立を発願した由緒ある古寺です。

天武天皇が崩御すると、その事業は持統天皇に引き継がれ、藤原京に創建されました。その後平城京へと移り、およそ1300年を経た現在まで数々の名宝が大切に伝えられています。また「古都奈良の文化財」として世界文化遺産にも登録されています。

平成23年3月11日に東日本を襲った未曾有の大規模地震災害によって、いたましくも多くの方が犠牲となり、甚大な被害が生じました。被災地では現在もなお復興へ向けた取り組みが続いています。

震災からの復興を祈念して開催する本展では、麻布に描かれた独立画像として現存最古の彩色画「国宝 吉祥天女像」(奈良時代)や、優しい微笑をたたえた「国宝 聖観世音菩薩立像」(飛鳥~奈良時代)など、世の中が安らかであること願った古代仏教文化の粋が公開されます。

本展は、巡回展ではなく仙台市博物館のみで特別に開催されるものです。

復興を願う心を東北・仙台の地から発信する本展覧会にぜひ足を運び、貴重な文化財の数々を観覧してはいかがですか。

展示構成
第1章 舞い降りた吉祥天女
第2章 国宝 薬師寺東塔
第3章 薬師寺の歴史と信仰
第4章 祈りと救いの仏 地蔵菩薩
第5章 薬師寺と能満寺 仏がつなぐ奈良と東北
第6章 未来への祈り 国宝 聖観世音菩薩立像

東日本大震災復興祈念特別展「国宝 吉祥天女が舞い降りた! -奈良 薬師寺 未来への祈り-」
会場
 仙台市博物館
会期 2015年4月24日(金)から6月21日(日)まで(52日間)
観覧料 一般1300円(1100円)、高校・大学生1000円、小・中学生600円
※( )内は前売券の料金。前売券は2015年1月10日から仙台市内プレイガイド等で販売

展覧会公式サイト

「東塔水煙」(模造) 原資料奈良時代 薬師寺蔵
奈良時代の天平2年(730)に建立された国宝東塔は、その美しい姿から「凍れる音楽」とも評されている。頂上に置かれる銅製の水煙には、音楽を奏でながら天から舞い降りる天人像が表されている。

国宝「聖観世音菩薩立像」飛鳥~奈良時代 薬師寺蔵
薬師寺伽藍の東側、東院堂に安置される本像は、金堂薬師三尊像とともに薬師寺を代表する仏像。この世に現れて人々に寄り添う身近な仏であり、優しい微笑をたたえている。


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開催を記念して、東日本大震災復興祈念特別展「国宝 吉祥天女が舞い降りた! -奈良 薬師寺 未来への祈り-」招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2015年3月31日24時です。

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