アート

Posted on 2010-12-21
根津美術館で「墨宝ー常盤山文庫名品展」 2011年1月8日から


国宝 清拙正澄墨蹟 遺偈 1幅 南北朝時代 暦応2年(1339)常盤山文庫蔵


Writer:蓬田(よも)修一

根津美術館では、2011年1月8日(土)から2月13日(日)まで、特別展「墨宝(ぼくほう)-常盤山(ときわやま)文庫名品展」を開催します。

常盤山文庫は水墨画や禅僧の墨蹟など、墨で表現された優品を数多く所蔵しています。

本展では水墨画と墨蹟ぼくせきを中心に新収の工芸作品を加えて、国宝2件、重要文化財13件を含む約50点を展示します。

常盤山文庫の水墨画は、禅宗寺院を背景に14世紀に描かれた初期水墨画が充実しています。

いくつもの漢詩の賛を加えた詩画軸のなかでも、初期の作品として有名な「帰郷省親図(ききょうしょうしんず)」(重要文化財)をはじめとして、鎌倉末から室町時代にかけて描かれた水墨画が展示されます。

墨蹟では「清拙正澄(せいせつしょうちょう)墨蹟 遺偈(ゆいげ)」と「馮子振(ふうししん)墨蹟 易元吉画卷 跋(えきげんきつがかん ばつ)」の国宝2点を展示するほか、13世紀に活躍した中国僧無準師範(ぶしゅんしばん)とその弟子たちの法脈を墨蹟の作品で辿ります。

このように所蔵作品を通して法脈を辿れることは非常に珍しく、常盤山文庫の墨蹟が系統立てて収集されている証しでもあります。

また近年では中国陶磁や中国漆器の収集に力を入れ、その研究においても成果をあげています。

今回はこうした新収蔵品のうち、禅宗寺院内での儀式の際や調度品として使用されたと思われる「青磁碗」や「犀皮水注(さいひすいちゅう)」などを展示するとともに、「輪花天目盆(りんかてんもくぼん)」(重要文化財)の上に尼崎台(あまがさきだい)にのせた茶碗を組み合わせるなど、当時の用い方や飾り方を再現した展示も行います。

根津美術館で、常盤山文庫の作品を一堂に展示するのは2003年以来、8年ぶりとなります。

根津美術館公式サイト



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