アート

Posted on 2017-01-31
京都国立博物館が開館120周年記念で史上最大規模の回顧展「海北友松」


重要文化財 《海北友松夫妻像》 海北友雪筆/海北友竹賛 (画)江戸時代 17世紀、(賛)享保9年(1724) 通期展示 


2017年(平成29年)4月11日(火)から5月21日(日)まで、京都・東山七条の京都国立博物館で特別展覧会「海北友松」が開催されます。

海北友松(かいほうゆうしょう、1533~1615)は狩野永徳や長谷川等伯と並び称される桃山画壇の巨匠です。近江浅井家の家臣の家に生まれた彼は、若年を東福寺で過ごしましたが、主家や兄たちが信長に滅ぼされるに及び、還俗して狩野派の門をたたき、絵画の道に進んだと伝えられています。

60代から画壇に名乗りを上げた遅咲きの絵師でしたが、武士の気概と絵師の誇りを併せ持って独自の画境を開き、鋭い筆遣いが駆使された気迫溢れる水墨画や詩情豊かな大和絵金碧画など、友松ならでは作品を生みました。

本展は京都国立博物館の開館120周年を記念して開催されるもので、史上最大規模となる海北友松の大回顧展です。会場には代表作はもとより、数少ない初期作品や新発見、初公開作品、さらに彼の幅広い交流を物語る書状や文書類など70余件が一堂に展示されます。

1958年(昭和33年)にアメリカの美術館が所蔵して以来、戻ることがなかった幻の最高傑作「月下渓流図屏風」が60年ぶりに里帰りするのも注目です。

同博物館はこれまでに狩野永徳展(2007年)、長谷川等伯展(2010年)、狩野山楽・山雪展(2013年)、桃山時代の狩野派展(2015年)と、桃山絵師に焦点を当てた特別展覧会を10年にわたって開催してきました。本展覧会はその桃山絵師シリーズの完結展でもあります。

特別展覧会「海北友松」
会期
 2017年(平成29年)4月11日(火)から5月21日(日)まで
※会期中、一部の作品は展示替えがあります。主な展示替:前期4月11日~30日、後期5月2日~21日
会場 京都国立博物館 平成知新館【東山七条】
観覧料 一般1500円(1300円)、大学生1200円(1000円)、高校生900円(700円)、中学生以下無料
※( )内は前売および20人以上の団体料金。

《柏に猿図》 海北友松筆 サンフランシスコ・アジア美術館(米国) 桃山時代 16世紀 通期展示
Photograph ©Asian Art Museum of San Francisco 

重要文化財 《雲龍図》 海北友松筆 建仁寺(京都) 慶長4年(1599) 通期展示 

《月下渓流図屏風》 海北友松筆 ネルソン・アオキンズ美術館(米国) 桃山時代 17世紀 通期展示
Photography by Mel McLean, courtesy of the Nelson-Atkins Museum of Art 




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締め切りは、2017年(平成29年)3月31日24時です。

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