アート

Posted on 2017-02-03
日本での公開が最も難しい画家のひとり ブリューゲル「バベルの塔」展


ピーテル・ブリューゲル1世 《バベルの塔》 1568年頃 油彩、板
Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands 


2017年(平成29年)4月18日(火)から7月2日(日)まで、東京・上野公園の東京都美術館で「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―」が開催されます。

ピーテル・ブリューゲル1世(1526/30-1569)は16世紀のネーデルラント絵画の巨匠です。現存する油彩の真作は世界に40点ほどと言われ、日本での公開が最も難しい画家のひとりとしても知られています。

24年ぶりに来日する「バベルの塔」(1568年頃)は彼の代表作の一つと言われる傑作で、壮大な構図と、超絶技巧的な細部の描写は見る人を圧倒させます。

同作品を所蔵するのがボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館(通称ボイマンス美術館)。同美術館は1849年に創立されたオランダ屈指の美術館で、絵画から彫刻、デザイン、現代美術まで多岐にわたるコレクションを持ち、中でも16世紀ネーデルラント美術の名品の数々は同館を代表するコレクションです。

今回の展覧会には、「バベルの塔」、ブリューゲルが下絵を描いた版画作品のほか、ボイマンス美術館が所蔵するブリューゲルと同時代のネーデルラント絵画、彫刻など約90点が展示されます。

ヒエロニムス・ボス(1450-1516)の貴重な油彩2点「放浪者」と「聖クリストフォロス」が初来日するのも見どころです。

ボスは奇想天外な空想にあふれる画風で16世紀ネーデルラント画壇に一大旋風を巻き起こしたと言われる画家で、ブリューゲルら後続世代の画家にも大きな影響を与えました。現存する油彩画はわずか約25点しかないと言われていますが、模倣作や画風を踏襲した「ボス風」作品が数多く作られています。2016年は没後500年を記念し、ヨーロッパで大規模な巡回展が開催されるなど、注目を集めています。

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝 ―ボスを超えて―
会期
 2017年(平成29年)4月18日(火)から7月2日(日)まで
会場 東京都美術館 企画展示室
観覧料 一般・大学生1600円(1400円)、大学生・専門学校生1300円(1100円)、高校生800円(600円)、65歳以上1000円(800円)、中学生以下無料
※( )内の料金は前売・20人以上の団体料金

ピーテル・ブリューゲル1世(下絵)/ピーテル・ファン・デル・ヘイデン(版刻) 大きな魚は小さな魚を食う 1557年 エングレーヴィング
Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands 

ヒエロニムス・ボス 放浪者 1500年頃 油彩、板
Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands 

ヒエロニムス・ボス 聖クリストフォロス 1500年頃 油彩、板 Museum BVB, Rotterdam, the Netherlands (Koenigs Collection) 




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締め切りは、2017年(平成29年)4月17日24時です。

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