アート

Posted on 2017-06-21
「怖い絵」展(東京会場) 中野京子の人気著作を展示化


ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》 1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵 Paul Delaroche, The Execution of Lady Jane Grey, © The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore, 1902 


絵画を感性で見るのではなく、歴史として読み解く
2017年(平成29年)10月7日(土)から12月17日(日)まで、東京・上野の上野の森美術館で「怖い絵」展が開催されます。

これまでの絵画鑑賞とは、色彩、タッチ、雰囲気や表現法などをもとに、感性を頼りにして心のままに感じるもの、というのが一般の人々が抱くイメージでした。

そんな中、作家・ドイツ文学者の中野京子氏が2007年に出版した「怖い絵」は、「恐怖」に焦点をあて、その絵の時代背景や隠された物語という知識をもとに読み解く美術書としてベストセラーを記録し、シリーズ化されました。

今回の「怖い絵」展は、同書の刊行10周年を記念して開催するもので、シリーズで紹介された作品を筆頭に、展覧会に向けて新たに選び抜かれた作品が登場します。

最大の注目作は、著書でも紹介された、ロンドン・ナショナル・ギャラリーを代表する名画、ポール・ドラローシュの《レディ・ジェーン・グレイの処刑》です。

わずか9日間のみ王位にあった16歳の若き女王の最期の姿を描いた、縦2.5m、横3mにもおよぶ大作は、日本初公開となります。

そのほか、ターナー、モロー、セザンヌなど、ヨーロッパ近代絵画の巨匠の“怖い”作品など、近世から近代にかけてのヨーロッパ各国で描かれた油彩画や版画、約80点をテーマごとに展示します。

「今まで気づかなかったものが見えてくる展覧会。絵の背景にある物語を楽しんで欲しい」と中野氏は言います。

展覧会場では、「怖い絵」の世界が感じられるよう、作品の恐怖を読み解くためのヒントをもとにした展示展開も予定されています。

なお、本展覧会は巡回展で、上野の森美術館での開催に先立ち、7月22日(土)から9月18日(月・祝)まで、神戸の兵庫県立美術館で開催されます。

「怖い絵」展
会期
 2017年(平成29年)10月7日(土)から12月17日(日)まで ※会期中無休
会場 上野の森美術館
チケット料金 一般1600円(1400円)、大学・高校生1200円(1000円)、中学生・小学生600円(500円)、小学生未満無料
※( )内の料金は前売および20人以上の団体料金
※前売券販売期間:7月1日(土)~10月6日(金)

〈巡回展情報〉
兵庫会場
 2017年(平成29年)7月22日(土)~9月18日(月・祝)/兵庫県立美術館

ゲルマン・フォン・ボーン 《クレオパトラの死》 1841年 油彩・カンヴァス ナント美術館蔵 © RMN-Grand Palais / Gérard Blot / distributed by AMF 

フレデリック=アンリ・ショパン 《ポンペイ最後の日》 1834-50年 油彩・カンヴァス プチ・パレ美術館蔵 © RMN-Grand Palais / Agence Bulloz / distributed by AMF 




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開催を記念して、上野の森美術館で使用できる「怖い絵」展の招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

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締め切りは、2017年(平成29年)10月6日24時です。

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