アート

Posted on 2017-12-12
「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」 名作64点が勢揃い


ピエール=オーギュスト・ルノワール 《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》 1880年 油彩、カンヴァス 65 ×54cm ©Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn) 


27年ぶりに日本でコレクション展
2018年(平成30年)2月14日(水)から5月7日(月)まで、東京・六本木の国立新美術館で「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」が開催されます。

ドイツに生まれ、スイスに移住したエミール・ゲオルク・ビュールレ(1890-1956)は、戦前から戦後にかけて実業家として富を築く一方、生涯を通じて美術品の収集に情熱を注ぎました。

ビュールレ・コレクションの印象派・ポスト印象派の作品は、その質の高さで、世界中の美術ファンから注目されています。

ビュールレの優れたコレクションは、彼が作品を保管していた邸宅の別棟を改装した美術館で鑑賞できたときもありましたが、その美術館は2015年に閉館され、今回27年ぶりに日本でコレクション展が実現することになりました。

2020年にビュールレ・コレクションの所蔵作品は一括して、チューリヒ美術館に管理が移ることが決まっており、今回の展覧会は日本でコレクションの全貌を見ることができる最後の貴重な機会となります。

今回紹介されるのは印象派の作品を中心とする64点で、その約半数は日本初公開です。

構成は次のとおりです。
Chapter1 肖像画
Chapter2 ヨーロッパの都市
Chapter3 19世紀のフランス絵画
Chapter4 印象派の風景-マネ、モネ、ピサロ、シスレー
Chapter5 印象派の人物-ドガとルノワール
Chapter6 ポール・セザンヌ
Chapter7 フィンセント・ファン・ゴッホ
Chapter8 20世紀初頭のフランス絵画
Chapter9 モダン・アート
Chapter10 新たなる絵画の地平

ドラクロワ(1798-1863)、ドガ(1834-1917)、マネ(1832-1883)、ルノワール(1841-1919)、ファン・ゴッホ(1853-1890)、ゴーギャン(1848-1903)、モネ(1840-1926)、セザンヌ(1839-1906)、マティス(1869-1954)、ピカソ(1881-1973)と、あまりにも豪華すぎる作家たちがこの展覧会で競演します。

作品も作家名も、どこかで見たことのある、聞いたことのある作品が揃い、きっと「この絵はビュールレが持っていたのか!」と驚くことでしょう。

とくに、絵画史上、最も有名な少女ともいわれるルノワールの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》とセザンヌの《赤いチョッキの少年》の2点は、両巨匠の「最高傑作」として知られ、この2点だけでも十分に見る価値があるといえます。

また、モネの代表作の一つである《睡蓮の池、緑の反映》は、ビュールレがパリ郊外のジヴェルニー(モネが一連の睡蓮作品を描いた場所)に実際に足を運び、自分の目で見て購入を決めた作品であり、これまでスイスから一度も出たことのなかったおよそ高さ2m×幅4mの大作です。

なお、本展覧会は福岡(2018年5月19日~7月16日、九州国立博物館)、名古屋(2018年7月28日~9月24日、名古屋市美術館)で巡回開催されます。

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション
会期
 2018年(平成30年)2月14日(水)から5月7日(月)まで
会場 国立新美術館 企画展示室 1E
入館料 一般1600円(1400円)、大学生1200円(1000円)、高校生800円(600円)、中学生以下無料
※( )内は前売および20人以上の団体料金
※障がい者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は無料
※団体券は国立新美術館のみ販売
※前売券は2017年10月12日(木)~2018年2月13日(火)までの販売。ただし国立新美術館では2月12日(月・祝)まで。

巡回情報
福岡
 2018年5月19日~7月16日/九州国立博物館
名古屋 2018年7月28日~9月24日/名古屋市美術館

ポール・セザンヌ 《赤いチョッキの少年》 1888-90年 油彩、カンヴァス79.5×64cm ©Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn) 

エドゥアール・マネ 《ベルヴュの庭の隅》 1880年 油彩、カンヴァス91×70cm ©Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn) 

クロード・モネ 《睡蓮の池、緑の反映》 1920-26年 油彩、カンヴァス 200×425cm ©Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) Photo: SIK-ISEA, Zurich (J.-P. Kuhn) 

エミール・ゲオルク・ビュールレ、1950年頃 Photo: Foundation E.G. Bührle Collection, Zurich (Switzerland) 




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締め切りは、2018年(平成30年)2月13日24時です。

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