アート

Posted on 2021-02-05
圧巻のミイラ立体展示「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展-美しき棺のメッセージ-」



アメンヘテプの内棺 第3中間期 (蓋)長さ185cm、幅50cm、高さ35cm ライデン国立古代博物館 Image©Rijksmuseum van Oudheden (Leiden, the Netherlands) 


東京・渋谷の Bunkamura ザ・ミュージアムで「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展-美しき棺のメッセージ-」が開催されます。

オランダ・ライデン国立古代博物館は、古代エジプト、ギリシャ、ローマなど総数約20万点(2018年末現在)のコレクションを所蔵しています。

中でも、エジプト・コレクションは約2万5000点にのぼり、ヨーロッパでは大英博物館、ルーヴル美術館、ベルリン・エジプト博物館、トリノ・エジプト博物館と合わせて5大エジプト・コレクションに数えられています。

今回の展覧会は、このライデン国立古代博物館から200点以上が来日します。

立体展示だからミイラの精緻な装飾が間近に
見どころのひとつは、ミイラ棺の立体展示です。

貴重なミイラ棺10数点の借用が実現し、それを、横に寝かせた状態ではなく、立てた状態で立体的に展示する予定です。

これによって、「死者の書」などの呪文や神々の図像、精緻な装飾などを間近に見ることが可能になります。

CTスキャンでミイラを調査
もうひとつの大きな見どころは、出品ミイラの CT スキャン研究成果が世界初公開されることです。

人間のミイラ3体、動物のミイラ1体を今回の展覧会のために最新の CT スキャン技術で調査し、その成果を世界初公開します。

展覧会の構成は以下の通りです。

第1章「エジプトを探検する」
ヨーロッパの旅行者や調査団による遺跡スケッチや写真、またライデン国立古代博物館が現在行なっている発掘調査の様子を、出土品などを用いて紹介します。

第2章「エジプトを発見する」
古代エジプト各時代の代表的なスタイルの石碑や様々な遺物を通して、当時の世界観や技術の発展などを探ります。

第3章「エジプトを解読する」
古代エジプト人の墓から出土された多くの副葬品から、エジプトの古代文明を読み解きます。

第4章「エジプトをスキャンする」
本展のためにスキャンした人のミイラ3体と動物のミイラ1体の研究成果を世界初公開します。
  
 
ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展
美しき棺のメッセージ

会期 2021年(令和三年)4月16日(金)から6月27日(日)まで
休館日 4月27日(火)、5月18日(火)、6月8日(火)
会場 Bunkamura ザ・ミュージアム
公式サイト https://www.leidenegypt.jp 
 
 

ホルの外棺 後期王朝時代 (蓋)長さ199cm、幅72cm、高さ38cm ライデン国立古代博物館 Image©Rijksmuseum van Oudheden (Leiden, the Netherlands) 


 
 

王の書記パウティのピラミディオン 新王国時代
高さ47cm、幅47cm、奥行47cm ライデン国立古代博物館 Image©Rijksmuseum van Oudheden (Leiden, the Netherlands) 


 
  
      
 
     




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