アート

Posted on 2022-04-08
1950後半~60年代 抽象絵画の潮流「カラーフィールド」代表作を紹介




フリーデル・ズーバス《捕らわれたフェニックス》1982年 オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 © 2022 Friedel Dzubas / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2749


 
大カンヴァス一面に色彩を広げる
DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)で、1950年代後半から60年代にかけて発展した抽象絵画の潮流「カラーフィールド」の代表作を紹介する、日本で初めての展覧会「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」が開催中です。

大きなカンヴァス一面に色彩を広げて「場」をつくる「カラーフィールド」はアメリカを中心に発展し、その後の美術にも影響を与えました。

本展は、このカラーフィールド作品の収集で世界的に知られるカナダのマーヴィッシュ・コレクションの協力を得て、関連する作家9名に焦点をあて、1960年代以降の出色の作品を紹介するものです。

マーヴィッシュ・コレクションからは約40点の作品が初来日。DIC川村記念美術館の収蔵品とあわせて約50点が展示されています。

カラーフィールドに取り組んだ作家たちの多くは、色彩と絵画の関係を各々の方法で模索し、その過程で独自の描画に至りました。

変形的な外形を持つシェイプト・カンヴァスの使用や、絵具をカンヴァスに染み込ませるステイニング技法、あるいはスプレーガンの噴霧で色を蒸着させる画法など、従来では考えの及ばなかった手法を考案し、絵画に新たな地平を切り拓いたのです。

作家たちの色彩との格闘と新たな技法の開拓、そして色彩の持つ無限の可能性を感じてみてはいかがでしょうか。
 
 
カラーフィールド 色の海を泳ぐ
会期 2022年(令和四年)3月19日(土)から9月4日(日)まで
会場 DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜(ただし7/18は開館)、7/19(火)
入館料 一般1500円、学生・65歳以上1300円、小中学生・高校生600円 
※入館は事前予約制 詳細は公式サイト https://kawamura-museum.dic.co.jp/
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
 
  

フランク・ステラ《モールトンヴィル II》 1966年 オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 © 2022 Frank Stella / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2749 


 

ケネス・ノーランド 《あれ》 1958-59年 アクリル、カンヴァス 213 x 213cm オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 © Kenneth Noland / VAGA at ARS, NY / JASPAR, Tokyo 2022 G2749 


 

モーリス・ルイス《無題(イタリアン・ヴェール)》 1960年 オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 


 

ラリー・プーンズ《雨のレース》 1972年 オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 © Larry Poons / VAGA at ARS, NY / JASPAR, Tokyo 2022 G2749 


 

ジュールズ・オリツキー《高み》 1966年 オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 © Jules Olitski / VAGA at ARS, NY / JASPAR, Tokyo 2022 G2749 


 
   
      




 

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