アート
Posted on 2024-10-22
描かれた植物は約130種・総点数1416点 「特別展 ウキヨエ植物大図鑑~「盆栽づくし」を楽しみつくす!」
2024年(令和六年)9月21日(土)から埼玉県土呂の大宮盆栽美術館で、特別展「ウキヨエ植物大図鑑~「盆栽づくし」を楽しみつくす!」が開催中です。好評につき11月4日(月祝)まで会期が延長されています。
会場の章立ては次の通りです。
1 植物大好き! 江戸園芸の大流行
2 見る、知る、楽しむ! ビジュアル植物大図鑑
3 「ふ」のつくものを探せ! 有卦絵のなぞ解き
浮世絵版画の分類のひとつ「おもちゃ絵」に、「ものづくし絵」と呼ばれる一群があります。
主に子ども向けに摺られた版画で、ある題材をテーマに、多くの種類を描き集めて図鑑のように一覧にした図です。
たとえば、さまざまな鳥や動物の種類を集めた「鳥づくし」や「獣づくし」などのほか、江戸時代の園芸文化の流行を背景として、「植木づくし」や「鉢植えづくし」と題された鉢植え植物のものづくし絵も数多く作られました。
鉢植えの傍らには植物名を記載する図が多く、楽しみながら絵を見て、植物も文字も学ぶことのできる子ども向け植物図鑑のような1枚摺りの版画です。
鉢植えづくしの植物は、いずれもよく知られた種類がほとんどですが、同時代の百科事典では地植えの状態や植物のみを描くのに対し、もの尽くし絵では鉢植えによって表されています。
このことは、当時の園芸植物の在り方を示すとともに、人々の生活に鉢植えが根付いていた実態をも明確に語っています。
本展では、個人収集家の所蔵品を中心に、調査の結果明らかとなったおよそ130種、総点数1416点に及ぶ鉢植えが描かれたものづくし絵を主として、「ふ(富)」からはじまるおめでたい鉢植えを描いた有卦絵(うけえ)も取り上げています。
特別展「ウキヨエ植物大図鑑~「盆栽づくし」を楽しみつくす!」
期間 2024年9月21日(土)~11月4日(月祝)
(前期:9月21日(土曜日)~10月9日(水曜日)、後期:10月12日(土曜日)~11月4日(月曜祝日)) ※全点展示替え
場所 大宮盆栽美術館 企画展示室(埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3)
休館日 木曜日
観覧料 一般310円(200円)、高大生・65歳以上150円(100円)、小中学生100円(50円)
※( )内は20名以上の団体料金
展覧会ウェブサイト https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/exhibition/exhibition-10366/
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