アート / 歴史

Posted on 2025-01-16
【招待券プレゼント】企画展示「時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー」


源頼光公館土蜘作妖怪図 歌川国芳画 天保14年(1843) 
国立歴史民俗博物館蔵

激動する時代の諸相を描く 

2025年(令和七年)3月25日(火)から5月6日(火・休)まで、千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館で企画展示「時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー」が開催されます。

江戸時代後期に成立した多色摺浮世絵版画である錦絵は、役者絵や美人画、名所絵などで高度な表現を成し遂げ、日本美術を代表するものとして世界的に認知されています。

江戸市中に無数に存在する絵双紙屋を通して販売されるという流通形態もあずかり、錦絵は世の中の出来事や流行を伝えるメディアとしての役割も果たしました。

このメディアとしての性格は江戸時代末期に急速に強まっていきます。

特に天保の改革を機に風刺画のジャンルが成立してからは、世相を題材とした錦絵の中には、役者絵や美人画など既成のジャンルをしのぐヒット作も出てきます。

本展では、江戸時代末期から明治初期にかけての、戊辰戦争(ぼしんせんそう)などの戦争や動乱、大地震、疫病の流行、多くの人々を集めた寺社の開帳や見世物、あるいは人々を熱狂させた流行現象など、激動する時代の諸相を描いた錦絵が、その歴史資料的側面に光を当てて展示されます。

江戸時代中・後期に行われた出版統制令は、幕府や大名家に関する話題や政治的出来事を主題にしたものを出版することを禁じていたので、規制をかいくぐるための表現も多彩に発展します。

世相を題材とした錦絵を時代順や画題ごとに展示するだけでなく、既存の画題を隠れ蓑としながら、いかに人々に情報を伝えたのかについても紹介されます。

展示構成

1.風刺画の基盤
2.風刺画の登場
3.鯰絵
4.流行り病と錦絵
5.激動の幕末
6.開帳と流行り神
7.横浜絵
8.動物狂騒曲
9.開化絵とその周辺
※章の構成と出品作品は変更になる場合があります。

江戸末期以降のリアルを総覧

「源頼光公館土蜘作妖怪図」をはじめ、歌川国芳、河鍋暁斎、三代歌川広重が描いた風刺画も登場します。

マニアックな錦絵も勢ぞろいで、1点ずつ解説つきの風刺画の展示は歴博ならではです。

民衆の中に息づき、爆発的な広がりをみせた時事錦絵を通し、江戸時代末期以降のリアルな流行現象、民俗、文化、人々の関心事を総覧できる内容です。

会期 2025年3月25日(火)~5月6日(火・休)
会場 国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
料金 一般1000円(800円)、大学生500円(400円)
※( )は20名以上の団体料金です。
※総合展示も合わせてご覧になれます。
※高校生以下は入館無料です。
※高校生及び大学生の方は、学生証等を提示してください。
(専門学校生など高校生及び大学生に相当する生徒、学生も同様です)
※障がい者手帳等保持者は手帳等提示により、介助者と共に入館が無料です。
※半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑に入場できます。また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になります。
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
※開館日・開館時間を変更する場合があります。
休館日 月曜日 (月曜日が休日にあたる場合は開館し、翌日休館)

 

浮世又平名画奇特 歌川国芳画 嘉永6年(1853)6月 国立歴史民俗博物館蔵

 

海上安全万代寿 河鍋暁斎画 文久3年(1863)7月 国立歴史民俗博物館蔵

 

おたけ大日如来略えんぎ 歌川国芳画 嘉永2年(1849) 個人蔵

 

横浜鈍宅之図 歌川貞秀画 文久元年(1861)2月 国立歴史民俗博物館蔵

 

企画展示「時代を映す錦絵ー浮世絵師が描いた幕末・明治ー」の開催を記念して、M&Cの読者の中から3組6名様にチケットをプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2025年3月24日24時です。

※M&Cのプライバシー・ポリシーはこちらをご覧ください。

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