アート

Posted on 2013-10-31
特別展「kawaii 日本美術-若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで-」 2014年をかわいく幕開け



上村松園 《折鶴》(部分) 
1940(昭和15)年頃 絹本・彩色 山種美術館


Editor:蓬田(よも)修一

2014年1月3日(金)から3月2日(日)まで、山種美術館で特別展「kawaii 日本美術-若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで-」が開催されます。

日常でもよく耳にする「かわいい」という言葉。今や海外にまで広がり、日本から発信される「Kawaii」文化に注目が集まっています。

さかのぼれば、平安時代に著された『枕草子』には「うつくしきもの(=かわいいもの)」として稚児や雀の子などが挙げられており、小さいものや幼いもの、未完成なものの愛らしさ、儚さを「かわいい」とめでる文化が、古くから続いてきたことがわかります。

本展では、文学の世界だけでなく美術の世界でも、時代を超えて人々の心を捉えてきた「かわいさ」に注目します。

とりわけ、無邪気な仕草や表情が微笑ましい子ども、身近な存在として馴染み深い犬や猫をはじめとする動物、鳥、虫などの生きものを対象とした作品には、「かわいい!」と思わず声を上げたくなるような表現が多く見出せます。

会場には、わたしたち現代人にとっての「Kawaii」に通じる作品約80点が展示されます(一部展示替えのものあり)。

子ども向けの絵本を思わせる素朴な描写によって猿が擬人化されている《藤袋草子絵巻》、伊藤若冲が枡目描きの技法で描いた愛嬌たっぷりな動物尽くしの屏風《樹花鳥獣図屏風》、温かいまなざしで小さな命を見つめた竹内栖鳳の《みゝづく》、折紙で遊ぶあどけない少女の姿を描いた上村松園《折鶴》、さらに、熊谷守一の洋画や谷内六郎の挿絵原画など、中世から現代までの「Kawaii」作品に加え、乙女心をつかむ小さな化粧道具などの作品まで幅広く紹介されます。

外見のかわいさだけでなく、シンプルな線、カラフルな色彩、ユーモラスな表現に潜む「Kawaii」を、日本美術を通して紐解く展覧会です。

特別展「kawaii 日本美術-若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで-」
会期
 2014年1月3日(金)から3月2日(日)まで
※一部展示替あり[前期:1月3日から2月2日まで、後期:2月4日から3月2日まで]
会場 山種美術館
入館料 一般1200円(1000円)、大・高生900円(800円)、中学生以下無料
※( )内は前売券および20名以上の団体料金
問い合わせ03-5777-8600(ハローダイヤル 受付時間:8時から22時まで)
休館日、開館時間など詳細は山種美術館 公式サイトでご確認ください。

伊藤若冲 《樹花鳥獣図屏風》 18世紀(江戸時代) 紙本・彩色 静岡県立美術館(後期展示)

谷内六郎 《童謡にっぽんのわらべうた さし絵シリーズ》のうち「ほ、ほ、ほたるこい」 
厚紙・水彩 谷内達子氏所蔵 ⒸMichiko Taniuchi


■■■■たくさんのご応募ありがとうございました。締め切りました。特別展「kawaii 日本美術-若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで-」招待券プレゼント■■■■


開催を記念して、特別展「kawaii 日本美術-若冲・栖鳳・松園から熊谷守一まで-」招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2013年12月28日24時です。

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