アート

Posted on 2014-04-09
「菱田春草展」100点超の大回顧展、東京国立近代美術館で



《黒き猫》
1910年 重要文化財 永青文庫(熊本県立美術館寄託)
展示期間:10月15日~11月3日

Editor:蓬田(よも)修一

2014年9月23日(火・祝)から11月3日(月・祝)まで、東京国立近代美術館で「菱田春草展」が開催されます。

菱田春草(1874-1911)は、日本近代の芸術家のなかで最も重要な人物の一人です。今秋の春草生誕140年を記念し、100点を超える作品を集めて開催する大回顧展です。

春草は、岡倉覚三(天心)のもと、線によって精神性を表わそうとした初期、色をぼかして空気を表現しようとしたいわゆる「朦朧体(もうろうたい)」の時期を経て、背景表現を抑制した装飾的な画風にとりくみ、《落葉》(1909年、永青文庫蔵<熊本県立美術館寄託>、重要文化財)、《黒き猫》(1910年、永青文庫蔵<熊本県立美術館寄託>、重要文化財)といった近代美術史上の名作を生み出しました。

36歳で亡くなった春草の画業はおよそ15年。その間に彼が行ったさまざまな絵画上の実験は、後の「日本画」を変えました。

本展では、各所蔵者の協力を得て、春草の代表的な作品が一堂に集結します。《落葉》の連作5点すべてに加え、《黒き猫》およびその関連作、さらに本展の準備過程で新たに発見された作品や、数十年ぶりの出品となる作品も数多く紹介します。

かつてない充実したラインナップを実現させる本展は、春草芸術の魅力を再確認するまたとない機会となることでしょう。

一方、現在《水鏡》、《王昭君》、《賢首菩薩》といった代表的作品を対象に進められている絵具の科学調査の成果をふまえ、春草の革新的な色彩表現について考察し、さらに落款等を手掛かりに各作品の制作時期の再検討も試みられます。最新の研究成果から春草の創造性豊かな画業に迫ることも、本展の大きな特徴の一つです。

構成は次のとおりです。

1章 東京美術学校の時代
2章 日本美術院の時代
3章 外遊、そして五浦へ
4章 代々木の時代

見どころは次のとおりです。

重要文化財4点がすべて出品
36歳で亡くなった春草ですが、重要文化財に指定されている作品は、近代芸術家の中で最多の4点を誇ります。本展では、重要文化財《王昭君》、《賢首菩薩》、《落葉》、《黒き猫》4点すべてが見られます。

《落葉》の連作5点がすべて出品
《落葉》連作とは、文展に出品された《落葉》及び「落葉」と題された制作時期の近い作品全5点のことを指します。いずれも木立を描いた屏風ですが、見比べると構図や描法にそれぞれ少しずつ違いがあります。

《黒き猫》をはじめとする“猫作品”が勢揃い
この作品がなければ、竹久夢二や速水御舟が「黒猫」を描くことはなかったかもしれないとも言われるほど、後世の画家たちに大きなインパクトを与えたのが《黒き猫》です。本展覧会では《黒き猫》だけではなく、白、ぶち、別の黒猫など、たくさんの猫が集まります。

生誕140年を記念した大回顧展
春草生誕140年を記念する回顧展であり、100点を超える出品作は、いずれも春草の画業を理解する上で重要な作品ばかり。質量ともに充実のラインナップで、春草の真価に迫ります。

新出作品や数十年ぶりに公開となる作品も
本展覧会に向けて、重要作品の所在調査が進められ、回顧展初公開の作品や、数十年ぶりに出品される作品なども多数含まれています。今回特に充実しているのは、春草のアメリカ・ヨーロッパ遊学から《賢首菩薩》までの時期(1904年から1907年まで)です。

菱田春草展
会期 2014年9月23日(火・祝)から11月3日(月・祝)まで
会場 東京国立近代美術館
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料 一般1400円(1200円/1000円)、大学生900円(800円/600円)、高校生400円(300円/200円)、中学生以下無料
※( )内は前売/20名以上の団体
休館日や開場時間など詳細は公式サイトでご確認ください。
作品によって展示期間が異なりますのでご注意ください。

《王昭君》
1902年 重要文化財 善寳寺
展示期間:9月23日~11月3日

《落葉》
1909年 重要文化財 永青文庫(熊本県立美術館寄託)
展示期間:9月23日~10月13日

《水鏡》
1897年 東京藝術大学
展示期間:9月23日~10月13日


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開催を記念して、「菱田春草展」の招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

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締め切りは、2014年9月22日24時です。

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