アート
Posted on 2022-12-16
「パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂」アーティゾン美術館
総合芸術的観点から魅力を解き明かす
東京のアーティゾン美術館で、「パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂」が開催中です(会期:2022年(令和四年)11月5日(土)から2023年(令和五年)2月5日(日)まで)。
パリ・オペラ座は、バレエやオペラの輝かしい殿堂としてよく知られた劇場です。
本展はパリ・オペラ座の歴史を17世紀から現在までたどりつつ、さまざまな芸術分野との関連性を示すことで、その魅力を「総合芸術」的な観点から明らかにしていくのが特徴です。
ルイ14世の時代の舞台装飾家や衣装デザイナーから、19世紀のグランド・オペラの作曲家、ロマンティック・バレエのダンサー、さらには21世紀の演出家に至るまで、パリ・オペラ座が、あらゆる分野の創造者と連携して、いかにして自らの芸術方針を築いてきたのかを紐解いています。
会場には、フランス国立図書館の所蔵する約200点をはじめ、オルセー美術館の所蔵するエドガー・ドガ《バレエの授業》など国内外から集結したオペラ座に関連する作品が紹介されています。
19世紀フランスの画家エドゥアール・マネ(1832-1883)が描いたパリ・オペラ座を題材とした《オペラ座の仮装舞踏会》が、アーティゾン美術館が所蔵するものと、ワシントン、ナショナル・ギャラリーが所蔵するもの2作品がともに展示されているのも今回の見どころです。
会場構成
序曲:ガルニエ宮の誕生
第Ⅰ幕:17世紀と18 世紀
(1)「偉大なる世紀」の仕掛けと夢幻劇(2)音楽つきの「雅宴画」(フェート・ギャラント)
(3)新古典主義の美的変革
第II幕:19世紀[1]
(1)ル・ペルティエ劇場(2)グランド・オペラ(3)ロマンティック・バレエ
(4)装飾職人と衣装画家 *パリの観劇をめぐって
第III幕:19世紀[2]
(1)グランド・オペラの刷新(2)ドガとオペラ座(3)劇場を描く画家たち
(4)ヴァーグナーの美学 *作家とオペラ座 *ジャポニスムとオペラ座
第IV幕:20世紀と21世紀
(1)バレエ・リュス(2)近代芸術とオペラ座(3)画家・デザイナーと舞台美術
(4)演出家と振付師のオペラ *映画とミュージカル
エピローグ:オペラ・バスティーユ
パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂
会場 アーティゾン美術館 6・5階展示室
会期 2022年(令和四年)11月5日(土)から2023年(令和五年)2月5日(日)まで
開館時間 午前10時~午後6時(毎週金曜日は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(1月9日は開館)、12月28日(水)~1月3日(火)、1月10日(火)
入館料 日時指定予約制
ウェブ予約チケット1800円、当日チケット(窓口販売)2000円、学生無料(要ウェブ予約)
※当日チケット(窓口販売)はウェブ予約枠に空きがある場合に販売されます。
※中学生以下はウェブ予約不要です。
※この料金で同時開催の展覧会を全て観覧できます。
同時開催:2022年(令和四年)10月25日(火)~2023年(令和五年)2月5日(日)
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