アート

Posted on 2014-02-26
「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」 東京と大阪で


アンリ・ルソー≪人形を抱く子ども≫
1904-1905年頃 オランジュリー美術館
© RMN-Grand Palais (musée de l’Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF – DNPartcom


Editor:蓬田(よも)修一

フランスで開催された展覧会の日本版「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」が、東京では2014年4月19日(土)から6月29日(日)まで森アーツセンターギャラリーで、大阪では7月19日(土)から10月13日(月・祝)まで大阪市立美術館で、それぞれ開催されます。

これは2009年11月から2010年3月までパリのオランジェリー美術館で開催された展覧会“Les enfants modèles”(「モデルとなった子どもたち」と「模範的な子どもたち」のダブルミーニング)を日本向けに再構成したものです。

パリのオルセー美術館とオランジュリー美術館、両館の支援のもと、フランス展の企画立案者でオランジュリー美術館の元館長、エマニュエル・ブレオン氏と、成城大学名誉教授、千足伸行氏の監修により、フランス国内に所蔵されている絵画を中心に、新たに作品が選定されています。

テーマは、描かれた側=モデルとなった子どもの体験と、描いた側=子どもたちの親、または子どもたちと親しい関係にあった画家の想いです。

画家に焦点を当て、その技術や特徴を鑑賞するという従来の展覧会の枠組みを超えて、子どもたちの目線を通じて作品に秘められたメッセージやエピソードを読み解くという、絵画の新しい鑑賞方法を提案する画期的な展覧会となります。

モネ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソをはじめとするさまざまな時代、流派の画家たち約50人による、およそ90点の作品が出展されます。そのうち約3分の2は日本初公開。ドニの《トランプを吹くアコ》も登場します。

「描く側=大人」たちは何を残そうとし、「描かれる側=子ども」たちは当時何を想ったのでしょうか。肖像画の変遷と時代の変化を辿りながら、作品に秘められた両者の想いに迫ります。

構成は次のとおりです。

序章 Introduction
第1章 家族
第2章 模範的な子ども
第3章 印象派
第4章 ポスト印象派とナビ派
第5章 フォーヴィスムとキュビスム
第6章 20世紀のレアリスト

絵画の新しい楽しみ方 作品に秘められた「絆」を感じる体験

モデルは、どれもかわいらしい子どもばかり。出展作品の多くは、報酬と引き替えに描いた肖像がではなく、画家自身の、あるいは身近な子どもを描いた、愛情と温かみあふれる作品ばかりです。

本展には画家が遺族に託し、遺族が代々大切に保管している作品も多く出展されます。通常美術館で目にすることのできない作品が鑑賞できる貴重な機会です。

本展は従来の展覧会の枠組みを超え、子どもたちの目線を通じて作品に秘められたメッセージやエピソードを読み解くという、絵画の新しい鑑賞方法を提案しています。

画家の手記や、モデルを務めた「子ども」のインタビューとともに、作品に秘められた彼らの思いが体験できる展覧会です。

こども展 名画にみるこどもと画家の絆
〈東京展〉
会期
 2014年4月19日(土)から6月29日(日)まで※会期中無休
会場 森アーツセンターギャラリー
観覧料金 一般1500円(1300円)、大学生1200円(1000円)、中高生800円(600円)、小学生以下無料
※( )内は15名以上の団体および前売料金
問い合わせ <ハローダイヤル>03-5777‐8600

〈大阪展〉
会期
 2014年7月19日(土)から10月13日(月・祝)まで
会場 大阪市立美術館

こども展 名画にみるこどもと画家の絆特設サイト

クロード・モネ≪玉房付の帽子を被ったミシェル・モネの肖像≫ 
1880年 マルモッタン=モネ美術館
© The Bridgeman Art Library

ピエール=オーギュスト・ルノワール≪ジュリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども≫ 1887年 オルセー美術館
© RMN-Grand Palais(musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF – DNPartcom

モーリス・ドニ≪トランペットを吹くアコ≫ 
1919年 個人蔵
© Archives du catalogue raisonné MD
Photo: Olivier Goulet


■■■■たくさんのご応募ありがとうございました。締め切りました。「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」招待券(東京展)プレゼント■■■■


開催を記念して、森アーツセンターギャラリーで使うことができる「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」の招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2014年4月18日24時です。

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