アート

Posted on 2016-06-07
「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」




イスラエル・ファン・メッケネム ≪モリスカダンス≫ エングレーヴィング ミュンヘン州立版画素描館 Staatliche Graphische Sammlung München


版画の創始者メッケネムの全貌に迫る
2016年(平成28年)7月9日(土)から9月19日(月・祝)まで、東京・上野の国立西洋美術館で「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」が開催されます。

15世紀後半から16世紀初頭のドイツ、デューラーと並ぶ版画の創始者と称えられる銅版画家が活躍しました。その名は、イスラエル・ファン・メッケネム(c.1445~1503)。しかしながら、日本ではほとんど知られていません。

今回の「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期同版画」(2016年7月9日~9月19日、国立西洋美術館)は、ミュンヘン州立版画素描館や大英博物館などが所蔵する版画、絵画、工芸品など100点あまりで、この知られざる版画家の全貌に迫ります。

写真がなかった当時、他の作者の作品を写すことは、優れた芸術のアイデアを記録するための重要な手段であり、秀でた模作は高く評価されました。

メッケネムは生涯に膨大な数の模作を手がけました。彼の作品は数の上でも、地理的広がりにおいても未曾有のものであり、銅版画のマスメディアとしての地位確立にも貢献しました。

メッケネムが制作した版画の大半はキリスト教の主題を表し、中世末期ヨーロッパの人々の生活における信仰の重要性を伝えます。

中には罪の許しを与える役割を持った作品もあり、神による死後の救済を熱望する人々によって広く買い求められました。こうした贖宥機能を持つ銅版画を手がけたのはメッケネムが初めてとされ、彼の商人としての才知も窺われます。

今回の展覧会では、ショーンガウアーやデューラーら同時代の芸術家たちの作品とも比較しつつ、中世末期のヨーロッパにおける模作の問題、銅版画と工芸の関係、作品に反映された当時の人々の願いや関心などにも目を向け、メッケネムの版画作品とその時代を多角的に検証します。

聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画
会期
 2016年(平成28年)7月9日(土)から9月19日(月・祝)まで
会場 国立西洋美術館 企画展示室
観覧料 一般1000円(800円)、大学生750円(600円)、高校生500円(300円)、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金

イスラエル・ファン・メッケネム ≪ズボンをめぐる闘い≫、連作<日常生活の諸場面>より エングレーヴィング ミュンヘン州立版画素描館 Staatliche Graphische Sammlung München

イスラエル・ファン・メッケネム E.S.の版画家に基づく ≪受胎告知の挿絵入りイニシャルD≫ エングレーヴィング ミュンヘン州立版画素描館 Staatliche Graphische Sammlung München

イスラエル・ファン・メッケネム ≪狩人をあぶる野うさぎたちのオーナメント≫ エングレーヴィング 大英博物館 ©The Trustees of the British Museum




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締め切りは、2016年(平成28年)7月8日24時です。

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