アート
Posted on 2017-11-30
狩野芳崖と四天王 -近代日本画、もうひとつの水脈- 《悲母観音》など約90点を展示
「狩野芳崖と四天王 -近代日本画、もうひとつの水脈-」が、山梨県立美術館で開催中です。
狩野芳崖(かのうほうがい 1828~1888)は、近代日本画の黎明期を代表する画家です。
畢生の大作《悲母観音》は、近代日本画の原点と称えられ、記念碑的作品として日本美術史に燦然と輝きます。
その芳崖に師事した最後の弟子、岡倉秋水(1867~1950)、岡不崩(1869~1940)、高屋肖哲(1866~1945)、本多天城(1867~1946)は、次代の画壇を担う「四天王」として嘱望されました。
しかし、芳崖が東京美術学校(現、東京藝術大学)の開校直前に没し、画壇が岡倉天心に牽引された横山大観、菱田春草らに占められると、彼らは中央画壇から遠ざかり、今では忘れ去られた存在となってしまいました。
今回の展覧会は、彼ら四天王に光を当てた初めての展覧会です。
知られざる画業を新出作品や初紹介資料などを通じて多角的にたどるとともに、芳崖をはじめ、橋本雅邦ら近代日本画の基礎を築いた画家たちの代表作、さらには近代日本画の未来を切り開いていった大観、春草らの作品もあわせて約90点を展観します。
狩野芳崖と四天王 -近代日本画、もうひとつの水脈-
会期 2017年(平成29年)11月3日(金)から12月17日(日)まで
会場 山梨県立美術館
観覧料 一般1000 円、大学生500円、高校生以下無料
※山梨県在住の65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳持参の方、およびその介護をされる方は無料
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