アート / コラム

Posted on 2020-07-22
アート鑑賞 セザンヌの《りんごとナプキン》



 



こんにちは
宮川です。

今回も、アート作品をご一緒に鑑賞して参りましょう!

セザンヌの《りんごとナプキン》です。

ポール・セザンヌ(1839~1906)はフランスの画家で、当初はクロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールらとともに印象派のグループの一員として活動していました。

その後、1880年代からグループを離れ、独自の絵画様式を探求しました。

彼は自然界にあるものを円や球などで表現することに関心を持ち、複数の視点からものを捉え表現することに挑みました。

こうしたアプローチは、キュビスムをはじめとする20世紀の美術に多大な影響を与えたことから、しばしば「近代絵画の父」として言及されます。

この作品は、1879~1880年に作成されました。

木のテーブルに、青、赤、黄のりんごがごろごろっとあり、その後ろにナプキンがこれまた無造作な感じで置かれています。

背景は抽象化されていますが、葉や花のような形が少し見えるので、屋外なのでしょう。

りんごは長い影が落とされているので、夕暮れどきですね。

セザンヌはきっと何気ない日常の中に、美しさを見たのでしょう。

手前左下のテーブルの側面に欠けているところがあります。

風雨にさらされた木の質感が気に入ったかもしれませんね。

この作品は、東京・西新宿のSOMPO美術館で開催されている「SOMPO美術館 開館記念展 珠玉のコレクション―いのちの輝き・つくる喜び」(会期:2020年7月10日(金)から9月4日(金)まで)で見ることができます。

これからも素敵な作品を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!
 
 
  




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