アート / コラム

Posted on 2020-07-28
アート鑑賞 ギルランダイオの《聖母子》



 



こんにちは
宮川です。

今回も、アート作品をご一緒に鑑賞して参りましょう!

ギルランダイオの《聖母子》です。

ドメニコ・ギルランダイオ(1449年~1494年)はフィレンツェの人気画家でした。

若き日のミケランジェロが最初に師事した画家でもあります。

この作品は1480年から90年頃に描かれたテンペラ画です。

アーチ状の窓で切り取られた風景をバックに、マリアと幼いキリストが立っています。

マリアは額が広くてほおが赤くて若々しいです。

キリストは左腕をマリアの肩あたりに載せ、もたれかかるような感じです。

右手人差し指を立てているのは、天上を指しているのでしょうか? あるいはイエスを意味しているのでしょうか? どなかたご存じでしたら教えてください。

むちむちの赤ちゃんなのに、まるでギリシア哲人が論議を交わしているときのようなポーズです。

キリストはなにか語りかけているようです。

一方、マリアは無言でわが子を見ています。

母と子の目線の対話が、見る者を惹きつけます。

お母さんは偉いです。言葉は交わさないけれど、「ミルクかな」「おむつ交換かな」とか、ちゃんとわかっちゃいますもんね。

この作品は、ロンドンのナショナル・ギャラリーのコレクション。

東京・上野の国立西洋美術館で開催されている「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」に展示されています。

これからも素敵な作品を、ご一緒に鑑賞して参りましょう!
 
 
  




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