アート

Posted on 2020-09-13
「クールベと海 フランス近代 自然へのまなざし」革新の画家 クールベ



ギュスターヴ・クールベ 《波》 1869年 愛媛県美術館蔵 


「見たまま」「あるがまま」を描く
「クールベと海 フランス近代 自然へのまなざし」が、山梨県立美術館で開幕しました。(会期:2020年9月11日~11月3日)

19世紀のフランスで活躍したギュスターヴ・クールベ(1819年(文政二年)~1877年(明治十年))は、伝統的な美術や旧来の政治体制に反発した前衛的な画家として知られています。

人物や物を理想化して描いたり、天使など想像上の存在を描いたりするのではなく、自らの目で見た「あるがまま」の現実の姿を絵に描きとめたレアリスム(写実主義)の画家として、時に政治批判を含む作品やスキャンダラスな内容の作品を発表し、人々の注目を集めました。

「天使は見たことがないから描けない」とは、クールベが残したとされる有名なセリフです。

山々に囲まれて育ったクールベは22歳で初めて海を目にして感動し、特に1860年代以降は海の風景画を好んで描いて、当時の人々から賛辞を得ました。

クールベの海は、それまでの時代に描かれていた物語性や感傷性に富む海とも、後の世代が描いた海水浴の情景などレジャーの場としての海とも異なる視点で描かれています。

本展覧会では、クールベの海の絵画を中心として、故郷を描いた風景画や狩猟画、またモネやミレーなど他の画家たちの作品約70点を一堂に展示することで、クールベの風景画にみられる特徴を紹介し、クールベが残した足跡を探ります。
 
クールベと海 フランス近代 自然へのまなざし
会期
 2020年(令和二年)9月11日(金)から11月3日(火・祝)まで
会場 山梨県立美術館
観覧料 一般1000円(840円)、大学生500円(420円)、高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳など持参)、65歳以上無料(要健康保険証など持参)
※( )は20人以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
新型コロナウィルス感染拡大を受けて、延期または中止される場合があります。最新情報をサイトでご確認ください。
山梨県立美術館 https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/index.html 

 

ギュスターヴ・クールベ 《波》 1869年 ふくやま美術館蔵 


 

ギュスターヴ・クールベ 《フランシュ=コンテの谷、オルナン付近》 1865年頃 茨城県近代美術館蔵 


  

ギュスターヴ・クールベ 《雪の中の鹿のたたかい》 1868年頃 ひろしま美術館蔵 


 

クロード・モネ 《アンティーブ岬》 1888年 愛媛県美術館蔵 


  

  
    




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