アート

Posted on 2020-09-15
「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」ポーラ美術館



黒田清輝 《野辺》 1907年(明治40年) 油彩/カンヴァス 54.9×72.8cm ポーラ美術館 


日本とフランスとの美の往還を辿る
箱根のポーラ美術館で「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」が、2020年(令和二年)11月14日(土)から2021(令和三年)4月4日(日)まで開催されます。

19世紀後半から盛んになるジャポニスムは、欧米の芸術に大きな刺激を与え、モネやゴッホなどの創作の重要なインスピレーション源となりました。

時を同じくして、黒田清輝をはじめとする日本人画学生がフランスへ留学し、彼らが現地で学んだ美術は、その後の近代日本美術の礎となりました。 

大正期には、雑誌「白樺」を通じ、日本人のゴッホ信仰、セザンヌやルノワールへの傾倒が強まっていきます。

今回の展覧会では、日本とフランス双方の芸術が織りなした「美の往還」を、ポーラ美術館の西洋絵画および日本における洋画コレクションを軸に辿る試みです。
 
黒田清輝と師ラファエル・コランの邂逅
ポーラ美術館が収蔵する黒田清輝の代表作《野辺》(1907年(明治四十年))は、黒田がフランスで師事したラファエル・コランの《眠り》(1892年(明治二十五年))からの影響が指摘される重要作品です。

1900年(明治三十三年)のパリ万博で、黒田が実際に目にしたとされています。

長年、所在不明とされてきましたが、近年所在が確認されました。

フランスから、その《眠り》が初来日。愛弟子であった黒田の作品との邂逅を果たします。
  
展示構成
以下の4つの章立てで、展示を構成します。

ポーラ美術館収蔵作品約80点を軸に、国内外から約50点を借用して、19世紀後半から現代に至るまでの日仏の「美の往還」を辿ります。

第1章
ジャポニスム
―伝播する浮世絵イメージ

第2章
1900年パリ万博
―日本のヌード、その誕生と展開

第3章
大正の輝き
―ゴッホ、セザンヌ、ルノワールと日本の洋画家たち

第4章
「フォーヴ」と「シュール」
 
 
Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年
会期
 2020年(令和二年)11月14日(土)から2021(令和三年)4月4日(日)まで
会場 ポーラ美術館
入館料 大人1800円(1500円)、シニア割引(65歳以上)1600円(1500円)、大学・高校生1300円(1100円)、中学生以下無料
※館内の混雑状況に応じて、入場が制限される場合があります。入場制限の有無については電話【0460-84-2111】でお問い合わせください。
ポーラ美術館サイト https://www.polamuseum.or.jp/ 
 
 

ラファエル・コラン《眠り》 1892年 油彩/カンヴァス 65.6×93.0cm 芸術家財団、パリ ©Fondation des Artistes / Raphaële Kriegel 


 

歌川広重 《名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池》 1856年(安政3年) 木版画 大判 東京藝術大学 [展示期間:2021年3月7日~4月4日] 


 

クロード・モネ 《ヴァランジュヴィルの風景》 1882年 油彩/カンヴァス 64.9×81.0cm ポーラ美術館 


 

ポール・セザンヌ《砂糖壺、梨とテーブルクロス》1893-1894年 油彩/カンヴァス 50.9×62.0cm ポーラ美術館 


 

安井曾太郎 《ターブルの上》 1912年(大正元年) 油彩/カンヴァス 46.2×55.1cm 福島県立美術館 [展示期間:2020年12月中旬~] 


 
 
     




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締め切りは、2020年11月13日24時です。

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