アート

Posted on 2021-04-01
知られざる日本画の大家 「渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画―」



《牡丹に蝶の図》 1893年(明治26年)/絹本着色/一幅/個人蔵 

 
日本的情緒と西洋的写実が融合
2021年(令和三年)3月27日(土)から5月23日(日)まで、東京藝術大学大学美術館で「渡辺省亭 ―欧米を魅了した花鳥画―」が開催中です。

明治から大正にかけて活躍した日本画家、渡辺省亭の全貌を明らかにする初めての展覧会です。

省亭は当時の日本画界では突出したデッサン力や描写力を持っていました。

明治11年(1878年)、省亭28歳のとき、パリ万博に作品を出品。省亭自身もパリに渡り、ドガをはじめ印象派の画家たちと交流しました。

繊細で洒脱な花鳥画は西洋人の眼を驚かせ、万博への出品やロンドンでの個展などにより海外で高い評価を得ました。

一方、生涯浅草に暮らし、江戸の美意識を頑なに守るタイプでもありました。

56歳のときには、国宝・迎賓館赤坂離宮にある「花鳥の間」を飾る七宝額の原画を担当しました。

会場には、厳選された作品がずらりと出品されています。

初公開の個人コレクションに加え、米国メトロポリタン美術館など外国の美術館からの優品も里帰りしています。

日本的な情緒と西洋的な写実がみごとに融合した絵画世界は、現代の私たちにとっても魅惑の存在です。
  
   
渡辺省亭-欧米を魅了した花鳥画-
会期 2021年(令和三年)3月27日(土)から5月23日(日)まで ※会期中展示替えあり
会場 東京藝術大学大学美術館
開館時間 午前10時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(ただし、5月3日(月・祝)は開館)
観覧料 一般1700円、高校・大学生1200円、中学生以下無料
※新型コロナウイルス感染症拡大防止への主催者の取り組み、お客様へのお願い等が記載されていますので、ホームページを必ずご確認のうえ、ご来場ください。
ホームページ https://seitei2021.jp 

巡回情報 愛知展:岡崎市美術博物館/2021年(令和三年)5月29日(土)~7月11日(日)
 静岡展:佐野美術館/2021年(令和三年)7月17日(土)~8月29日(日)
 
   

《月夜木菟》 絹本着色/一幅/個人蔵 


 

《四季江戸名所(夏 不忍池蓮)》(部分) 絹本着色/四幅のうち/個人蔵 


 
以下は3月26日に行われたプレス内覧会にて撮影した会場風景です。
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 

 

 
 
 
 
           




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