アート

Posted on 2021-04-05
「承久の乱」をテーマにした初の大規模展覧会



承久記絵巻 巻第2(部分) (個人蔵) 通期 

 
日本史上重要事件の歴史的意義に迫る!
今年2021年から800年前の1221年(承久三年)、「承久の乱」が起こりました。

これは、後鳥羽上皇が鎌倉幕府の実質的トップ、執権・北条義時(ほうじょうよしとき)を追討しようと挙兵したものの、逆に鎌倉方に攻撃され敗れてしまった、日本史上の重大事件です。

この「承久の乱」をテーマにした初の大規模展覧会、特別展「よみがえる承久の乱 ―後鳥羽上皇 vs 鎌倉北条氏―」が、2021年4月6日から5月23日まで、京都文化博物館で開催されます。

12世紀における院政の展開、1180年代の内乱、そして東国での鎌倉幕府の樹立を経て、13世紀初頭には、後鳥羽上皇が列島を統べる体制が成立します。

後鳥羽上皇は、勅撰集「新古今和歌集」に結実する和歌をはじめとして、多芸多能の帝王でした。

しかし承久三年(1221年)、前代未聞の事件「承久の乱」が起こり、後鳥羽上皇が北条氏率いる鎌倉御家人に合戦で敗れ、隠岐に流されたのです。

この承久の乱を機に、鎌倉幕府の優位のもとで公家と武家が並存する時代となりました。

今回の展覧会では、近年進展著しい当該期の最新の研究成果を踏まえて、皇族 ・貴族 ・武士 ・僧侶など、この時代の人々の息吹を伝える古文書 ・肖像画 ・刀剣 ・仏画や、この時代を描いた絵画類など、国宝22点、重要文化財12点を含むおよそ160点の貴重な作品を展示し、日本史上の重要事件の歴史的意義に迫ります。

約80年ぶりに再発見された、承久の乱の経緯を描いた現存唯一の絵巻「承久記絵巻」全6巻が公開されるのも、大きな見どころのひとつです。
  
   
特別展「よみがえる承久の乱 ―後鳥羽上皇 vs 鎌倉北条氏―」
会期 2021年(令和三年)4月6日(火)から5月23日(日)まで
<前期> 4月6日(火)~25日(日)
<後期> 4月27日(火)~5月23日(日)
会場 京都文化博物館 4階・3階展示室
開室時間 午前10時~午後6時、金曜日は午前10時~午後7時30分(入場は閉室の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、5月3日(月・祝)は開館)
入場料 1500円(1300円)、大高生1100円(900円)、中小生500円(300円)、未就学児無料
※(  )は前売および20人以上の団体料金
※障がい者手帳等をご提示の方と付き添い1人無料(確認できるものをご持参ください)
※前売券は4月5日(月)まで販売
公式サイト https://www.bunpaku.or.jp/ 
 
   

承久記絵巻 巻第4(部分) (個人蔵) 通期(巻き替え) 

 
 

重要文化財 太刀 菊御作 (京都国立博物館蔵) 前期 

 
 

国宝 熊野懐紙「深山紅葉・海辺冬月」 後鳥羽天皇宸翰 (京都・陽明文庫蔵) 後期 

  
 

           




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