アート

Posted on 2021-09-14
旅を好んだ日本画家 小早川秋聲 回顧展



《未来》 1926年、個人蔵 


初期の歴史画から晩年の仏画まで
小早川秋聲(こばやかわ・しゅうせい)は、大正から昭和にかけて、京都を中心に活躍した日本画家です。

本名は盈麿(みつまろ)。1885年(明治十八年)に生まれ、1974年(昭和四十九年)に亡くなりました。

鳥取の住職の長男として生まれ、9歳で京都の東本願寺の衆徒として僧籍に入ります。

その後、画家になることを志し、日本画家の谷口香嶠(こうきょう)や山元春挙(しゅんきょ)に師事、文展や帝展を中心に出品と入選を重ね、画技を磨きました。

旅を好んだ秋聲は、北海道、山陰、紀州など日本各地を絵に描き、国外では複数回の中国渡航に加え、1922年から23年にかけてアジア、インド、エジプトを経てヨーロッパ十数ヵ国へ遊学。

1926年には北米大陸を横断し、日本美術の紹介にも努めました。

1931年以降は従軍画家として中国に何度も赴きます。数多く描いた戦争画のなかでも、《國之楯(くにのたて)》は代表作に挙げられています。

今回は、初期の歴史画から、初公開の戦争画、晩年の仏画まで、百余点で小早川秋聲の画業を見渡す初めての大規模な回顧展となります。

なお、2022年(令和四年)2月11日から3月21日まで、鳥取県立博物館で巡回展示されます。

展示構成
1 はじまり 京都での修業時代
2 旅する画家 異文化との出会い
3 従軍画家として 《國之楯》へと至る道
4 戦後を生きる 静寂の日々
 
 
小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌
Kobayakawa Shusei: A Life of Journey and Requiem

会期 2021年(令和三年)10月9日(土)から11月28日(日)まで
会場 東京ステーションギャラリー
休館日 月曜日(11/22は開館)
開館時間 10時~午後6時(金曜日は午後8時まで開館)※入館は閉館30分前まで
入館料 一般1100円、高校・大学生900円、中学生以下無料
※障がい者手帳等持参の方は100円引き(介添者1名は無料)
※入館券は原則として日時指定の事前購入制(ローソンチケットで販売)
※ローソンチケットの残数に余裕のある場合に限り美術館で当日券を販売
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催内容が変更になる場合があります
 
 

《愷陣》 1930年、個人蔵 


 

《御旗》 1934年、京都霊山護国神社(日南町美術館寄託) 


 

《國之楯》 1944年、京都霊山護国神社(日南町美術館寄託) 


 

《天下和順》 1956年、鳥取県立博物館 


 
        
     




 
 

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